パチンコ屋のカジノ化

日本式カジノを世界に!

2002年9月24日

パチンコには世の中の金をグルグル回す効果がある。勝ったときは必ず財布のヒモがゆるんで消費に結びつくし、たとえ負けても、しばらくすれば忘れるぐらいの金額で済む。パチンコは時間消費型のギャンブルで、1万円あれば平均1時間ぐらい遊べる。玉が1分間に100発以上出ないから、一瞬で大金を失うことはない。つまり、人を破産に追いやる危険性が少ないのだ。

また、ツキだけのギャンブルにはない面白さもある。出ないパチンコ屋は自然につぶれてしまうので、出玉率もけっこう高い。流行ってるパチンコ屋は2割も儲けてないのだ。あまりガメツク儲ける店は、すぐに客が来なくなる。

適度な刺激、ささやかな幸福感、大やけどの危険性が少ない。これが長続きの秘訣である。

おそらく、長い目で見ればカジノも同じだろう。テラ銭を2割5分も取ってる公営ギャンブルは、徐々にすたれつつある。toto なんて最悪で、配当に回るのは収入の47%に過ぎない。これではワールドカップの年以外、さらに掛け金が減っていくのが当たり前だ。同様にカジノも儲け過ぎれば客が来なくなる。

たとえばルーレット。赤か黒に賭けて当たると2倍になるが、どうやって胴元がテラ銭を稼ぐか知ってるかな? ルーレットには赤18コマ、黒18コマのほかに「0」と「00」という緑のコマがあるのだ。つまり、2/38=1/19 は必ず胴元が儲かるゲームなのである。(赤・黒オンリーで賭けられると、儲けの理論値は5%台)

不景気な地方自治体は「カジノ、カジノ」と騒いでいるが、簡単に儲かると思ったら大間違いだ。客を生かさず殺さずの微妙なところを心得てないと、必ずソッポを向かれるだろう。ルーレットの例で言うと、胴元に入るテラ銭は1割以下。もし、ツキまくりの成金ギャンブラーが来たら、小さいホテルは一晩でぶっ潰されてしまうだろう。バカラなんかツキまくったら手がつけられないゲームなのだ。一晩でカジノホテルが22億円も負けたというニュースを聞いたことがあるよ。青天井はキケンがいっぱいさ。

それに、日本人は貯金箱みたいなスロットマシンに近づかないだろう。これは十分あり得るから計算に入れておかねばならない。あんなもの、パチンコ屋のスロットマシンに比べたら全然面白くないよ。確かにカジノのスロットマシンは大当たりがデカイが、実情は宝くじ並みにテラ銭を取れる仕掛けに決まっているんだ。

アントニオ猪木という名のパチスロ機(メダル1000枚セット)

だから、これからできるであろう日本のカジノを苦しめるのは簡単なことだ。まず、スロットマシンをやらなきゃいい。スロットをやりたいヤツはパチンコ屋に行った方が面白いだろう。つまり、カジノでは胴元がテラ銭を稼ぎにくいゲームだけやればいいってこと。上に書いたルーレットの「赤・黒オンリー」みたいなゲームをね。これを短時間やって、サクッと勝ち逃げすればいいんだ。

貧乏な地方自治体は、下手にカジノなんか研究しない方がいい。これが第1の結論。

じゃあ、どうすればいいかというと、パチンコ玉の換金を合法化して、かわりにパチンコ税を徴収するのである。パチンコ屋は客を満足させる微妙な計算が得意だから、出玉率は、お任せさ。なんたって50年以上の経験を積んでるんだからね。

そして、換金所を病院の調剤薬局みたいにする。客はパチンコ屋で処方箋みたいなレシートをもらって、換金所へ行くワケ。駅前みたいにパチンコ屋がたくさんあるところなら、換金所は1カ所に集約できて警備もしやすいだろう。

つまり、パチンコ屋の金の流れをガラス張りにして、合法化すればいいんだ。逆転の発想だよ。外国の文化を日本に根付かせるのは大変なこと。ならば、パチンコを日本式カジノにすればいい。これが第2の結論。

そうすれば、いずれ外国にパチンコを輸出できる日が来るだろう。その方が日本にとって得な選択だ。合法化すれば、ブランドイメージに傷が付くこともなく、大手電機メーカーや有名商社もパチンコ業界に進出できる。

最後に、ラスベガスのようなカジノは前回書いた通り、道路公団民営化促進のために作ることをアタシは提案する。これが第3の結論。眠酒党も、これぐらいのことを言えば、もうちっと票が入ると思うぞ。オーイ、鳩山さん、見鉄火ぁー?

カジノシリーズ終わり