2002年10月26日
おととい「宣戦布告」という映画を見てきた。この映画は敦賀の原発近くに北朝鮮の潜水艦が座礁したところから話が始まる。あまりにもタイムリーな話なので、数日前から『是非、見ておきたい』と思っていたんだ。
まず、11人のゲリラが上陸するのだが、警察や自衛隊は命令を待っているうちにバタバタ殺されてしまう。手榴弾ひとつ使うにも、今の法解釈ではいちいち総理の許可を得る必要があるらしい。
監督インタビューを見ると、自衛官から「俺たちはこんなに弱くない」と言われたそうだが、確かに簡単にやられすぎて、チト歯がゆい。11人のゲリラを殲滅するのに何人犠牲者が出たか数え切れなかった。
でも、実際問題、5月に起きた北朝鮮の領海侵犯なんか、下手をすると犠牲者が出るところだったからね。危機管理について、いろいろ考えさせられたので見て良かったと思う。
まず、俳優の演技がイイ。演技した2年前は、まだ小泉首相じゃなかったが、首相役の古谷一行が小泉首相っぽいセリフを連発するんだよ。
「緊急はもういいよ」
(秘書官のセリフは、なんでもかんでも“総理、緊急です!”からはじまる)
「この国はケンカもろくにできないのか」
(六法全書を持った官僚が「あれはやっちゃいかん、これはやっちゃかん」と、いちいちうるさい)
他のキャストもピタリと決まってる。官房長官の佐藤慶もいいし、内閣情報室長の夏八木勲もそれらしい。ただ、惜しまれるのは自衛隊の協力が一切得られなかったことだ。ハリウッド映画のように、実物の兵器を使えたら、もっとリアリティーがあっただろう。どうも北朝鮮を刺激しないために、自衛隊が協力を拒否したらしい。
あと、カメラアングルもイイ! 場面転換がわかりやすいね。これは見てのお楽しみということにしておこう。アタシの評価は B+ だ。観て損はないだろう。
さて、その後・・・。家に帰ってから拉致被害者を北朝鮮に帰さないというニュースを見たのだが、映画を見たあとだけに『そうだ! 当然だよ』と思ったね。ここで帰してしまったら、海外から何と言われたかわからない。「平和ボケ日本」と言われたんじゃないかな?
ZAKZAK 2002.10.25(安倍晋三官房副長官のことば)
「(日本に住む)家族が帰さないと言っているのを、政府が無理やり帰せるのか。日本は民主主義国家だ」
24日午前、安倍氏の言葉に、弱腰・外務省の田中均アジア大洋州局長は押し黙った。
まるで映画の続きのようなセリフだった。日本にも肝の据わった政治家がいたんだね。