しなやかな県政

田中康夫氏に言いたいこと

2002年 7月15日

今、とても気になっていること。それは、長野県の田中康夫知事が再選されるか否かということ。アタシは今、「脱ダム宣言」や「しなやかな県政」の行方に注目している。

渓流釣りをやったことがある人は、ダムがどれほど自然を破壊するか容易に想像できるだろう。コンクリートのダムは、どんなに巨大でも、いずれ土砂で埋まってしまうのだ。そこで、ダムが土砂で埋まらないよう、新たなダムを上流に造る。すると、新たなダムのために切り開かれた林道が、水源の森を破壊し、さらに土砂の流入を加速する。

とどのつまり、最後に残るものは川じゃなく、ガリバー用の階段である。魚はのぼらないし、景観もボロボロ、おまけに水源地まで破壊してしまうのである。

「もうやめようよ」

それが長野県民大多数の声だろう。だから、たぶん再選されると思う。しかし、再選されたなら、ダムに代わる具体案を示さねばならない。

「どうするんだ? 康夫ちゃん」

田中康夫氏の側にも問題があるとアタシは見ている。聞く耳持たぬ傍若無人ぶり、偽善者的な物腰のやわらかさが反感を買っている。どうも胡散臭い。丁寧な言葉を使う割に、目つきや態度から意固地な性格がありありと見て取れるから。

これがイケナイ。「しなやかな県政」を謳う割には柔軟性がない。おそらく、田中康夫氏には有能な秘書、あるいはブレーンがいないのだろう。歯に衣着せぬ意見を言ってくれる人や調停役がそばにいないらしい。

アタシがもし長野県民なら、とりあえず田中康夫氏を再選して、より良い方向性を模索したいと思う。落ちれば「即!」ダム工事再開ダカンネ。それじゃ、元も子もありゃしない。

王貞治がなぜエライか・・・アタシは、このことを田中康夫氏に是非考えてほしい。

王貞治は選手としてスーパースターだったが、監督としては最初大失敗した。王(ワン)パターンと呼ばれた投手起用で鹿取をつぶし、ペナントレースでも蚊帳の外を味わい、「名選手、必ずしも名将にあらず」と言われた。

しかし、その後は戦術を勉強し、コーチに任せるところは任せ、目先の1勝にとらわれず、1年通して戦える選手起用法を徹底して実践した。そして、ついに連覇まで成し遂げる名監督になった。王貞治がエライのは、スーパースターであるにもかかわらず、「聞く耳」を持っていたことだろう。その辺のことをよーく考えて今後の対策を練ってほしい。

「脱ダム」は長野県民のみならず、多くの国民が評価している。だから、問題はやり方なのだ。議会を解散せずに知事選再出馬ってどういうことだろう? もし、自分の意見を通したいなら、議会も解散すべきだと思う。このままでは、ダムもできないが、ダムに代わる治水の論議も進まないはずだ。

いったいこの先なにが待ち受けているのか?

このあと予想もしない展開が!

ガチンコだと、このようなナレーションが入るところだね。