神奈川県にクマゼミ進出

地球温暖化の影響か?

2002年8月11日

おとといだったかな? 朝、聴き慣れないセミの声でビックリして跳び起きた。

ワシワシワシワシワシ・・・・

『こ・この鳴き声は! クマゼミに間違いないぞ!』

『神奈川にクマゼミはいないはずだが・・・』

普通の人なら気づかなかっただろう。でも、過去にアタシはセミの話を書いたことがあって、セミにはかなり詳しいのだ。だから絶対間違いない。

とうとう地球温暖化の影響で、元々関西にしかいなかったクマゼミが箱根の山を越えて関東に進出してきたのである。すでに横浜市でもクマゼミが確認されているというから、来年は東京でもクマゼミの鳴き声が聞けるかもしれない。

21世紀、このままいくと地表の平均気温は5度以上も上昇すると言われている。一昨年だったかな? 12月の頭に高知沖でシイラが釣れたが、あと10年もすれば、相模湾でシイラ船が通年営業になる可能性だってある。

ナニ? シイラのシーズンが長くなるから嬉しいだろうって? それは浅はかな考えだよ。海水温が上昇すると、植物性プランクトンが減るんだ。みなさんは、赤潮を見たことあるよね。プランクトンが死ぬと赤潮になるんだよ。すると、大型魚のエサになるイワシも減って、シイラやマグロまで獲れなくなってしまうのさ。

そうそう、神奈川県では新型パヤオを相模湾に浮かべる計画があるようだ。それは、深海から冷たい海洋深層水を汲み上げて、人工的な冷水塊を創り出そうというものらしい。もしそれができれば、そこにイワシが集まるから、カツオ、マグロ、シイラなども獲りやすくなるってわけ。

でも、ただでさえ少なくなる魚を一網打尽にすれば、結果は見え見えでしょ。一時的に漁獲高が上がっても、それは魚の減少を食い止める方法ではない。第一、海の上で巨大なモーターを回すわけだから、建造費にいくらかかるか見当もつかないよね。それよりは地球全体を冷やす方法を考えなきゃダメだろう。多分、この新型パヤオ計画はボツになると思うよ。

鳴き耳

鳴き声(著者:菅野正人、出版社:新風舎)