新三種の神器

歴史は繰り返す

2003年1月25日

今、日本で求められているモノは“癒し”である。【黄泉がえり】や【たそがれ清兵衛】を観てそう思った。今年、日本で最も要望が多い作品は“癒し系”に違いない。見終わったあと、ほのかにアカルイミライが見えてくる映画なら、なおよろしいと思う。

しかし、将来を考えると、“癒し”だけではイケナイ。もっと先を考えないと・・・

出口の見えない暗いトンネルの中に閉じこめられていると、日本が元気だった頃のことを思い出す。特に昭和40年代は日本が最高に元気だった時代だろう。今と比べると裕福じゃなかったが、巷には誰もが欲しがる物が山のようにあり、人々はそれらを買い求めるために懸命に働いていた。

もう、未来しか見えていなかった。今、日本が中国に脅かされているように日本は欧米を脅かしていたのだ。エコノミック・アニマルなどと呼ばれて。

三種の神器(電気洗濯機、電気冷蔵庫、白黒テレビ)が揃うと、さらに欲しいものが次々に出てきた。オートバイ、ラジカセ、エレキギター(GSブーム)、フォークギター(フォークブーム)。

さらには新三種の神器(カラーテレビ・車・クーラー)が続き、ついにマイホーム時代の到来。「家付き、カー付き、ババア抜き」なんて言葉が流行り、その後の興味は「ゆとり」と「レジャー」に移っていった。

今の中国はどうかというと、やっと三種の神器が揃い、次を目指している人達が多い時代だろう。(パソコンという新しい要素が加わっているが)

これは、日本の70年代に見られた最高に勢いのある時代である。「世界の工場」と呼ばれ、日用雑貨や衣料品、生活必需品からレジャー用具まで、今では何でも作っている中国。もう、誰にもその勢いを止められない。

じゃあ、日本はどうすればいい?

それは、次の次に来る中国人がゆとりを持ち始めた時代に流行るモノを作ることだ。中国人が喜ぶモノを研究し、日本製を誰でも欲しがるようにすればいい。バチモンじゃダメなのだ。日本製じゃなければ価値がないモノを作らなければイケナイ。

安ければいいってもんじゃない。そんなものは中国でいくらでも作れる。エルメスやグッチ、フェラーリみたいな高級ブランドを今から育てる必要があるのだ。

歴史は繰り返す。必ず中国は日本と同じ道を歩む。だから、先手を打たなければならない。中国人が次の次に欲しがるモノを創り出すのだ。もう、これからは英会話教室なんか行く必要はない。中国語を勉強した方が絶対イイに決まっている。

ゆとりが出はじめた中国人を狙って、そのときまでに準備を整えた者が勝つだろう。アタシはもう遅いかもしれないが、今20代の人や皆さんの子供達なら、十分間に合うと思う。