映画人口

シネマコンプレックス

2003年1月31日

去年、映画館の入場者数は、日本全体で1億6千万人ぐらいだったらしい。日本の人口は1億2千7百万人ほどだから、平均すると、ひとり1.26回映画館に足を運んだことになる。(この内、邦画と洋画の比率は約1:3)

では、アタシの場合どうだったか? 去年観た映画を列挙してみよう。(日付順)

  1. スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃
  2. サイン
  3. ロード・トゥ・パーディション
  4. 明日があるさ THE MOVIE
  5. 宣戦布告
  6. トリプルX
  7. スズメバチ
  8. 9デイズ
  9. Dolls
  10. ザ・リング
  11. ジョンQ 最後の決断
  12. ハリー・ポッターと秘密の部屋
  13. たそがれ清兵衛
  14. マイノリティ・リポート
  15. K-19
  16. ギャング・オブ・ニューヨーク

以上16本で邦画と洋画の比率は1:3だった。(平均値と等しい)

このうち10月以降に観た映画が何と15本。これが何を物語るかというと・・・、VIRGIN CINEMAS(現在の TOHO CINEMASがいかに快適だったかということである。VIRGIN CINEMAS は5月にできたのだが、実は10月1日まで、そのことを知らなかった。なぜ VIRGIN CINEMAS を知ったかというと、たまたま TVK(テレビ神奈川)を見ていて、海老名市が「映画の街」として全国に売り出すという話を聞いたからだった。

海老名市はなぜ「映画の街」なのか? それは、人口約12万人という小さな街なのに、シネマコンプレックスが2館もあり、合計17スクリーンが稼働しているからである。人口12万そこそこで17スクリーンもある街は日本広しと言えども海老名市以外にない。

ここでシネマコンプレックスとは何かを解説しておく。シネマコンプレックスは、複合映画館と訳され、略称はシネコンである。(フランス語ではシネプレックスという)

シネマコンプレックスは、ひとつの建物の中に複数のスクリーンを設置した映画館で、上映時間をずらすことにより、待ち時間を短縮できたり、字幕版と吹き替え版を同時に上映できるなどのメリットがある。なお、シネマコンプレックスの国内1号館は1993年に開館した神奈川県海老名市の「ワーナー・マイカル・シネマズ海老名」である。

ちなみに、1館で何スクリーン以上をシネコンと呼ぶかというと、6スクリーン以上らしい。海老名市は日本のシネコン発祥の地であるとともに、神奈川県のほぼド真ん中という交通の要所。しかも、人口330万人の横浜市を走る相鉄線の始発駅で、小田急線との接点でもある。だから、海老名市の人口は少ないが、観客動員力は人口50万都市以上なのだ。

では、海老名のシネマコンプレックスの良さとは?

  1. 電車でも車でも行きやすい。私鉄の乗換駅だし、駐車場の収容力が大きい。
  2. 待ち時間が少なく、映画のハシゴがしやすい時間割を組んでいる。
  3. ショッピングセンター、ゲームセンター、ファーストフード店などが隣接しているので時間を潰しやすい。
  4. 音響設備が最高。スタジアムシートは段差が大きくて観やすいし、足元も広く後ろの人が座席に膝を押しつけてくることもない。
  5. 週替わり、日替わりで映画の上映時刻を変更してくれる。(実は、これが非常にありがたい)
  6. 観客動員数に敏感で、人気のない映画は、すぐに午前中だけの上映になったり、小さなスクリーンが割り当てられる。(時間割で、だいたい映画の出来が判断できる)
  7. いろいろなキャンペーンがあり、景品も充実している。
  8. VIRGIN CINEMAS の場合は、6本観ると1本無料になる。(だいたい6本観ると1本ぐらい「金返せ!」と言いたくなる作品があるからちょうどいい)
  9. ショッピングモールは、ファーストフード店やラーメン店のバリエーションが豊富。予め街全体がデザインされているから無駄な店がない。
  10. 先行上映があるから、誰よりも先に観たいという欲求にも応えられる。
  11. 駐車場には常に警備員がいるから車上荒らしに狙われにくい。
  12. できたばかりだから清潔。(特にトイレはキレイ)
  13. 完全入れ替え制だから立ち見は絶対にない。
  14. インターネットで座席の予約ができる。(アタシにはあまり関係ないが、土日しか行けない人には便利)
  15. 言葉はいらない。車椅子でも平気。高齢者も優遇される。
  16. VIRGIN CINEMAS にはプレミアムスクリーンがあり、アルコールの販売もある。
  17. 海老名は比較的マナーが良く、上映中にケータイが鳴ったことは一度もない。(バイブレーションなら2度ほどあったが)
  18. 夜9時以降のレイトショーは1,200円で観られる。
  19. 平日は空いているので、途中でトイレに行きたくなっても他人に迷惑をかけなくて済む。

逆に、シネコンの不便なこととは?

  1. 観客動員至上主義なので、人気のない映画は、2週目に午前中1回のみの上映になったり、すぐに打ち切られたりする。(【たそがれ清兵衛】は海老名で人気がなかったらしく、不便な時間が割り当てられた。だから見逃して他の映画館で観ることになった)
  2. インディーズ映画は、ほとんど観られない。(成人映画も観られない)
  3. 水曜日はレディースデイなので女子高生がかなりウザイ。(ポップコーン必携ですから)

ということで、海老名の映画環境は快適さ日本一だろう。これから映画の街として大いに栄えると思う。観客動員数は作品次第だが、今年は去年より伸びるのではないだろうか? ターミネーター3やマトリックスは夏以降の公開なのに、去年から宣伝を開始している。特に元旦の読売新聞は、ターミネーター3を2面も使って宣伝していた。(それも、見開き2面じゃなくて、右面だけ2枚続けてというインパクトのある物だった)

最近、テレビのCMで映画の宣伝をよく見るよね。数年前と比べるとCMの本数が桁違いになってるんじゃないだろうか? アメリカの場合はどうかというと、2000年の資料だが、ひとりあたり年間5.7回劇場に足を運んでいるらしい。それに比べると、まだまだ日本の観客動員数は少ないから、宣伝次第で大きく化ける可能性があるのだろう。

映画って習慣性があるので、一度観に行きはじめると惰性で足を運ぶようになるんだ。今、日本の広告料はバブルの頃よりだいぶ安くなっているらしいから、チャンスと見ているんじゃないかな? 考えてみると非常に安上がりな娯楽でしょ。食事して、映画観て、最後にお茶を飲んで帰ってきても、ひとり3,000円もあれば足りる。

ひょっとすると2年後には、ひとりあたり年間2回以上の観客動員数になっているかもしれない。