がんばれ山下大輔監督

帽子を取って明るくね

2003年4月30日

今、とってもとっても心配な人がいる。それは横浜ベイスターズの山下大輔監督だ。まだシーズンがはじまって1ヶ月だが、この先どうなってしまうのか? 敵ながら、あわれ。

セ・リーグ順位表(4月30日現在)

順位 チーム 勝率
1 阪神 17 10 1 .630 -
2 ヤクルト 15 12 0 .556 2.0
3 巨人 13 11 1 .542 2.5
4 中日 15 13 0 .536 2.5
5 広島 12 11 0 .522 3.0
6 横浜 5 20 0 .200 11.0

一目瞭然だろう。要するに一人負けだ。でも、ホームラン数では、決して他チームに負けていない。25試合で38本! 首位でもおかしくないぐらい打っている。では、何がいけないか?

まずは、痛いところで飛び出すエラーだろう。エラーで逆転負けってのは、ダメージが大きい。その次がつながらない打線。ピッチャーが弱いのは、シーズン前からわかっている。だから悪いのは、つながらない打線なのだ。今日も4回あった満塁のチャンスに1本もタイムリーヒットが出ず、なんと14残塁とか。

今、もしも長嶋が横浜の監督なら、ベンチのゴミ箱が毎日、粉々に砕け散っているだろう。山下監督も適当に発散した方がイイと思う。全部自分で背負い込むとロクな事がない。自分を責めれば、勝負感がどんどん鈍ってしまうのだ。

それではここで最近の試合を振り返ってみようか。

4/25、巨人戦

3回に3点先行するも、その後、巨人打線に4発被弾。終わってみれば5対11で泥沼の9連敗。でも、これは味方が点を取った直後に同点にされたピッチャーの責任が大きい。まだ4回だったから、投手交代の場面じゃなかった。よって、監督は無罪!(翌日の伏線として三塁手古木の痛いエラーあり)

4/26、巨人戦

6回に鈴木、古木、中村が立て続けにホームランを放ち、4対0とリード。先発ドミンゴが巨人打線を完封して連敗を止めた。

7回から守備固めに入った山下監督。なんと一塁手、三塁手、右翼手を一度に交代させた。『守備固めには早いんじゃない?』と思ったが、連敗中だから石橋を叩いて渡ったのだろう。試合後、山下監督は、ちょっと涙ぐんでいるように見えた。本当に久々の勝利だから無理もないか。

4/27、巨人戦

2回、上原投手からウッズが場外ランホームランを放った。4回にも加点して、7回まで3対0とリード。先発の斉藤投手が調子良かったので、そのまま勝つだろうと思ってテレビを消したのだが・・・、その後、プロ野球ニュースを見て愕然! なんと8回に巨人が10点も取ってるじゃないの。いったいどういうこと?

斉藤は8回も2アウトまで順調だった。しかし、2アウトからヒットを打たれて2死1塁。さらに、ここで守備固め要員の三塁手万永が手痛いエラー。これで山下監督がパニックに陥ったようだ。そのまま斉藤に8回を任せても良かったと思うのだが・・・

なんとなんと、その後繰り出した4投手がことごとく打たれ、1死を取る前に10点も取られてしまったのである。エラーってこれだからコワイ。守備固めに出した選手がエラーでしょ。おそらく、そのショックが監督の采配ミスにつながったのだ。

とにかく痛い敗戦だった。野球は2アウトからってホントだね。しかし、2アウト、ランナーなしから10点というのは、草野球でも滅多にないだろう。

4/29、アタシの好きなヤクルト戦

初回、金城が先頭打者ホームラン。その後、同点に追いつかれるが、ヤクルト・石川と横浜・川村の息詰まる投手戦が続き、試合は延長戦へ。

山下監督は、これでもか、これでもかと守備固めをしたものの、最後はリリーフのデニーが独り相撲。四球、単打、四球、押し出し死球でサヨナラ負けを喫した。

これじゃ、守備固めしても意味ないじゃん! この敗戦は監督の責任じゃないと思う。戦犯はデニーじゃ。山下監督、ドンマイ!

4/30、アタシの好きなヤクルト戦

最初に書いたように、横浜は14残塁のまずい攻め。試合は1対4で、アタシの好きなヤクルトが勝利した。今期初の4連勝で、巨人を抜いてヤクルトが2位。山下監督、悪いけど頑張るのは明後日からでオッケーよ。明日もあたしの好きなヤクルト戦だもんね。

さて、どうしたものか?

まず、5/1は負けてもかまわない。その後、5/16のヤクルト戦まで12連勝すればオッケー。えっ? 自分に都合のいいことばかり言いやがって?

あたぼージャン。野球ファンなんて所詮そんなモンよ。逆に考えれば山下監督も気楽でしょ。ここまでは他チームのファンを幸せな気分にさせてあげただけ。たまたま歯車がかみ合ってなかっただけだから、今後は浮上あるのみだ。

えっ? それじゃ、慰めになってないって? そんなこたーない。山下監督の采配ミスは極わずかだと思っている。ここまでは、うれしい誤算がなかっただけさ。運がいいときは、守備固めに出した選手がホームランを打ったり、他チームをクビになった選手を拾ったら、その選手が大活躍したり。そんなもんなんだって。

もし不安だったら、ヤクルトの若松監督に爪の垢をもらうとイイかもしれない。ヤクルトだって決して選手には恵まれてないんだ。4番のペタジーニを金満巨人にさらわれちゃったでしょ。エースの藤井は、肘のじん帯断裂で今期絶望。それに、若大将の岩村が骨折で復帰の目処も立たない状況だよ。

その上、頼みの古田も開幕直前に指を骨折。もう、ヤクルトファンのアタシでさえ、開幕から今期の優勝を諦めたぐらいダカンネ。若松監督の手腕は大したもんだと思うな。選手の力を引き出すのがバツグンにうまい。それに、巨人ほど裕福じゃないのに補強も絶妙だった。さすがに今期は優勝できると思わないけど、ここまで勝ち越しているだけでも立派だよ。

いったい若松監督の何がいいのだろう? 多分それは、ピンチをものともしない冷静さ、選手の力を100%引き出す話術、プラス、やりくりのうまさだと思う。

山下監督も敗戦を他人のせいにしないのは立派だ。でも、それだけじゃうまくいかない。試しにベンチで帽子を取ってみてはいかがだろう? それだけでベンチが明るくなるし、選手のやる気も出てくるはずだ。きっと、『監督に恥をかかせてはいけない』という気持ちで選手の心がひとつになると思うよ。