高速道路無料化-2

やっぱ無理だと思う

2003年7月5日

今回は、6月に書いたコラム【高速道路無料化】の続編である。

現在、日本の高速道路収入は、およそ1兆8千億円らしい。これは、7月2日に扇国土交通大臣の発言に出てきた数字だから、多分間違いない。でも、このあいだ、民主党の菅代表が「高速道路料金の無料化を党の公約にする」と発言したときに出てきた数字は3兆5千億円。

どういうことだろう? それではここで、もう一度菅代表のスピーチを引用してみよう。

産経 Web 22日 23:08

民主党の菅直人代表は22日午後、鳥取県米子市で講演し「民主党が政権を取ったら、3年以内に高速道路を無料化するとマニフェスト(政策綱領)に盛り込みたい。東京や大阪など混雑する所は例外的に有料とするが、地方では無料にした方が経済効果がある」と述べ、次期衆院選の経済対策の目玉公約として高速道路無料化を掲げる考えを示した。

無料化の財源としては「日本には現在約7000万台の車があり、1台に年5万円課税すれば3兆5000億円になる。料金所も廃止できる」ことなどを挙げた。

要するに、高速道路を維持しながら、道路公団の借金を返すためには、年に3兆5千億ほどの財源が必要ということだろう。その3兆5千億円を現在登録されている7000万台で単純に割ると、1台あたり5万円の増税で片がつくということらしい。

しかし、単純に7000万台で割れるのだろうか?

今、国道沿いにはガリバーとか、アップルといった中古車屋がたくさんあり、それらの中古車センターにはナンバーが付いたままの中古車がズラリ。その他にも、稼働していない車は山のようにあるし、農家の軽トラが高速道路を頻繁に使うとも思えない。

だから単純な割り算で片付く問題じゃない。高速道路をたくさん利用する車ほど、たくさん払うべきだという意見が必ず出てくるだろう。また、実際に稼働していない車は、税金逃れのためにナンバーを外すと思う。7000万台という車の台数は、どう考えてもピークだ。実際はそんなに稼働していないし、少子化が進んでいるから今後も増えない。

今現在、小泉政権がやろうとしていることは、道路公団を民営化して「現状の収入で何とかやっていけるようにしよう」という事じゃないかな。(抵抗勢力のせいで、なかなか進まないけど)

無駄をなくして、新たな高速道路の延長をやめれば、今の収入で、少なくとも借金を増やすことはなくなるはず。とにかく、毎年の赤字だけは、早急に食い止めなければならない。その上で高速道路を将来無料化する方策を探るなら話はわかるが、現状で高速道路の無料化をやるなんて無謀だ。甘い汁を吸っている害虫を駆除しないうちに、増税だけ先にやるのかい? そんなの順番的におかしいよね。

一部のマスコミしか菅代表のスピーチを記事にしなかった理由はここにある。これはやっぱりたわごとだよ。まず、「民主党が政権を取ったら」という仮定がイケナイ。この仮定は夢のまた夢だ。今の民主党に政権担当能力なんてあるわけないでしょ。日本新党の頃とあまり変わらないよ。(アタシは自民党も好きじゃないけどね)

そうそう、菅代表は息子を次回の選挙で立候補させるらしいが、週刊誌の見出しに「菅代表の息子はプータロー」なんて書かれていた。菅さん、マスコミから人気ないねー。もうクリーンなイメージも消えてしまったし、ハツラツとしたイメージもない。

このままじゃ、自民党に対する反対票も集まらなくなるだろう。「高速道路の無料化」と「道路公団の民営化」は、相反する政策だ。収入のない高速道路なんて、民間会社がやるわけない。ということは、国営にして、自動車税の増税で無料化するしかないよね。

そうなると、「道路公団民営化」の方が、まだマシと考える人が過半数を超えるだろう。民間企業にしなきゃコスト意識が生まれるワケがない。国営はまずいよ。民主党は「高速道路の無料化」を政策にしても負け決定だな。

最近、自民党が点数を稼いだのも逆風になる。りそな銀行救済は猛毒だったけど、株価反転には効果的だったよね。『もう、日本も終わりかな』ってマジで心配したけど、今のところ抗ガン剤「リソナ」は信じられないほどの著効。竹中大臣の株が急上昇した。このまま10月まで株価の上昇が続けば、自民圧勝だろう。

やっぱ ETC 買うしかないか・・・

この話の続編