頭使うなよ、金使えよ

検索サイトの今後

2003年7月16日

LYCOS ニュース7月16日より

米ヤフーは7月14日、広告付き検索サービス大手の米オーバーチュア・サービスを買収することで合意に達したと発表した。

これが何を意味するかを簡単に説明しましょう。まず、ブラウザウィンドウをもうひとつ開いて Google を開いてください。そして、検索窓に「冷蔵庫」と入力します。するとどうなるか・・・

左側は現時点で1番が日立、2番がナショナルになっています。ここで、さらに右側を見てください。枠に囲まれた広告ページが並んでいるでしょ。これは何かというと、「冷蔵庫」がワード検索されたとき、Google が示した順位に関係なく、右側に広告が出るよう広告主が Google に頼んでいるのです。

ここまでは、わかりますよね。つまり、検索順位もカネ次第ってことですよ。

次に、広告枠の一番下にある「あなたのメッセージをここに」というリンクを押してみましょう。すると、「AdWords へようこそ」というページが出るはずです。AdWords は、Google の広告受付部門(あるいは子会社)だと思いますが、そこには、現在こんなことが書いてあります。

アドワーズ広告は Google と次のパートナーサイトに掲載されます。Yahoo, BIGLOBE, excite, @nifty

Yahoo! は現在、検索エンジンとして Google を使っていますよね。Yahoo! はカテゴリー検索に企業を掲載するとき5万円取りますが、現在ワード検索では、うまく広告料を取れません。Google を有名にしてあげて、美味しいところをさらわれているのです。

冷蔵庫が壊れたから新しいのを買いたいと思っている人は、カテゴリー検索なんか利用しませんよ。「冷蔵庫」を含むワード検索でお店選びをするか、「ヤマダ」「コジマ」など、街で見かける量販店を直接ワード検索で見つけるでしょう。

ユーザーが実際にクリックをした回数分だけ課金されますので、投資効果が非常に高いのです。

では、1クリックにいくら払えばいいかというと、それは広告を出す会社が入札して決めるのです。たとえば、1回クリックされると100円という契約をした会社は、1回50円の契約をした会社の2倍クリックされるように自動制御で順位を入れ替えたり、どっちかを消したりするんだと思います。

実際のクリック数は終わってみなければわかりません。そこで、あらかじめ1日あたりの予算を決めておくことで広告出稿の頻度や毎月のコストをコントロールすることができます。

たとえばですね、あなたが特定の企業を恨んでいるとします。別にオススメするワケじゃありませんが、あなたは、その企業が AdWors 広告を出しているとき、簡単にいじめられるんですよ。どうすればいいかというと、買う気もないのに AdWors 広告をクリックしまくればいいのです。1日100回とか1000回とか。

営業妨害で訴えられても、アタシは責任持ちませんよ。でも、実際にこれをやると、広告主に損害を与えるでしょうね。激ヤバですから、異常な回数は絶対やらないように。

掲載の順位は、最低価格から始まるオークションにより決まります。しかし、キーワード単価が高い場合であっても広告掲載後、他の広告に比べてクリック率(CTR)が低い場合には、マーケットのニーズを反映し順位が入れ替わります。

さっきも書きましたが、1位ばかりクリックされて2位以下にランクされている企業がまったくクリックされないような場合、自動制御で順位を入れ替えるんですね。もちろん、単価が高い広告主を優先させるのは言うまでもないことですが・・・

そこで、1日に何回も「冷蔵庫」を検索して試したんです。すると、確かに順位が入れ替わったり、1位にランクされていた広告が消えたりしました。

ZDNN:ニュース速報 2002年12月24日より

米 Yahoo! と検索エンジン企業 Inktomi は12月23日、Yahoo! が Inktomi を2億3500万ドル相当で買収することで合意したと発表した。

これは去年の12月の話です。それから、最初に出てきたオーバーチュア・サービスというのは、Google の AdWords に当たる会社です。

ということは・・・、Yahoo! は近いうちに Google と縁を切って、検索エンジンに inktomi を採用し直し(実は以前、Yahoo! は inktomi を採用していた時期があった)、オーバーチュア・サービスを利用して、AdWors と同様の方法で広告収入を得ようとしているのです。

ここまでわかりますね。

つまり、カテゴリー検索はインターネットで何かを買おうとしている人には利用されてにくいってことです。ワード検索の方が利用者が多いんですよ。だから、現在ワード検索で効率よく広告収入を得ていない Yahoo! は、Google の宣伝に利用されているようなものです。実は実は実は・・・

これからインターネットでモノを売ろうと思ったら、「頭使うなよ、金使えよ」と検索サイトに言われる世の中になるでしょう。頭を使って検索順位を上げても、カネの力で逆転されちゃうんです。

イヤですねー!