九頭竜神社殺人事件

中村うさぎ著

2003年7月23日

きのうは、ライオンのごきげんようにレギュラー出演している高野モナミ先生について書いたよね。だから今日は「占い」の話を発展させるよ。

このあいだ映画【バトルロワイヤル2】を観たという話をしたでしょ。そのときバトルロワイヤルの原作本を買いに行ったら、バトルロワイヤルのそばに今日紹介する【九頭龍神社殺人事件】が平積みされてたんだ。

そう言えばね、アタシャ毎日ホームページのアクセス解析をやってるんだけど、5月、6月に「九頭竜神社」という検索ワードで ASHINOKO ONLINE にアクセスする人が多かったんだよ。別にそのときは不思議だと思わなかったんだけどね。本の発行日を見たら5月7日になってたから、「あっ、これだ!」と思ったわけ。

九頭竜伝説(検索されたページ)

九頭竜伝説はあとでじっくり読んでもらうとして、本の感想に進もう。

【九頭龍神社殺人事件】の主人公は、ウリエル先生という女性占い師だった。ウリエルというのは天使の名で、ウリエル先生は、その天使のお告げを聞いて、被験者の悩みや相談事に答えるらしい。そして、ウリエルの相棒「嵐」は、何の霊感もなく、ただ口がうまくて見た目がいいだけのオカマ占い師という設定。

どちらもかなり胡散臭いのだが、この変なコンビの掛け合いで読ませるところが面白かった。内容は火曜サスペンス劇場みたいで、芦ノ湖で殺人事件が・・・というストーリーなんだけどね。

しかし、なんだね。「現実は小説より奇なり」って言うけれども、高野モナミ先生の倒れ方。あれは占いと言うよりお笑いでしょ。ホントに天晴れな芸だと思ったね。(こんなこと言ったら、怒られそうだけど)

占い師は普通の人より多少霊感が強いかもしれない。百歩譲ってそれは認める。でも、あれはどう見ても芸でしょ。「ゲッツ!」より面白いんだからお笑いの一種だよ。もしかすると、中村うさぎも高野モナミ先生を見て、小説の着想を得たのかもしれない。いや、そうでないにしても、過去に胡散臭い占い師との付き合いがあったことは間違いないだろう。

中村うさぎが占い師をどう思っているかは、相棒の嵐に投影されているような気がするんだ。たとえば・・・

「向こうが言ってほしいことを、言ってあげればいいのよ」(嵐)

「あの子の霊能力は、あくまで商売上の看板に過ぎませんから。実際に彼がやっているのはセラピストみたいなことなんですよ。お客さんの悩みを聞いてあげて、いかにもそれらしいアドバイスをして、気持ちを癒してあげてるの」(ウリエル)

アタシも、これがホントのところじゃないかと思う。ほとんどの占い師は霊感なんか持ってないね。ただ、頭の回転がモノスゴク速くて、相手の表情や言葉の端々から、言ってほしい言葉を見つけ出してるんだと思う。

水晶玉とか筮竹みたいな小道具は、雰囲気を醸し出したり、時間を稼いだり、当たり障りのない言葉をランダムに選ぶために使ってるんじゃないかな。人の性格なんて、顔や仕草を見れば、だいたいわかっちゃうでしょ。

さて

肝心の小説はどうだったかというと、登場人物の面白さで、最後まで読ませてしまうというカンジだった。そして、火曜サスペンス劇場か漫画の原作にちょうどいい長さのオカルトに仕上がっていたね。中村うさぎは元々エッセイストだけど、テレビや漫画の原作になればイッキに借金が返せるかもしれないと思ったんじゃないかな。いや、きっとそれを狙って書いたんだろう。

でも、でも、中村うさぎには、どこまでも中村うさぎらしく、崖っぷちを彷徨ってもらいたいのよ、一読者としては。その方が断然面白いと思う。真面目に長編なんか書いてないで、遊び回りながらエッセイを書き続けてほしいワケ。借金大魔王として。

中村うさぎの立ち読み天国

中村うさぎがどんな文章を書いているか知りたければ、上のリンクを見てちょうだい。少しだけ立ち読みできるよ。

ところで

ちょっとスゴイ占いのページを見つけちゃったんだな。画面に出てくる手形に、感情線や生命線を描き込めるの。そんでもって、「エイヤッ!」とボタンを押すと手相占いができちゃうんだ。

これスゴイからやってみて。アタシもやってみたんだけど、怖いぐらい当たってビックリしちゃった。

運命鑑の無料自動手相占い

なお、ほんのちょっと線の長さを変えるだけで違う結果が出るので、右手と左手、両方やってみよう。ふつう左手で潜在的な適性や性格を見るんだけど、右手の方が現状にやや近い鑑定結果になると思うよ。(左利きの場合は反対ね)