踊る大捜査線の感想

ネタバレあり

2003年7月25日

【ネタバレなし】もありますので、まだ観ていない人は戻ってください。では早速、ネタバレありの感想いきます。まずは、いいところから。

最初は『深津絵里なんてどこがいいんだろう』と思ってたけど……、なんかちょっと、この映画を観たら考え変わったよ。どう良かったのかうまく言えないけど、この映画の登場人物の中では一番良かった。それぞれ登場人物に個性があるので、誰かに感情移入しちゃうのかもね。

犯人に撃たれたシーンは最高! この映画で一番の見どころだと思うね。500人ぐらい一緒に観てたけど、30秒ほど完全な無音状態になった。咳払いひとつ聞こえない完全な無音状態。ホントにみんな息が止まったようにフリーズしてた。

でね、このシーンのあとは、ほとんど付け足しなの。だから、このシーンを生かすラストにしてほしかったワケよ。最後に5ヶ月後のシーンになるんだけど、そこまで生死がハッキリしないまま話を進めてほしかった。(実際は病院で意識を回復したので、命を取り留めたことがすぐにわかっちゃう)

それからどした?

あとはダメダメモード。ドタバタ喜劇風刑事ドラマってカンジ。わざとらしくスポンサーに媚びを売ったり、つまらないギャグやおちゃらけで真面目な部分をぼかしちゃうんだもんなー。もうちょっと最後までシリアスにしてほしかった。一歩間違えるとギャグになっちゃうような危ないシリアスさを出してほしかったんだな。

もちろん喜んだお客さんもいると思うけど、あまりにもふざけたシーンが多すぎてメッセージが伝わってこないんだ。あれじゃ、「所詮、日本社会なんてこんなもん」という諦めムードになっちゃう。前作やテレビドラマを見てない人は、だいたいこういう感想だろう。逆にテレビのファンなら楽しめるエピソードが多いのかもしれないけどね。

もしアタシが脚本書いてたらどうなったかというと・・・

撃たれたあと、すみれ(深津絵里)は青島に抱き起こされて一言だけこう言うの。

「青島く・・・」

そして意識を失う。青島は血だらけになりながら、もっともっと強くすみれを抱きしめる。マウストゥーマウスの人工呼吸もさせちゃう。あとは ER の修羅場になって、出血多量の重体のまま話が進んでいき、5ヶ月後まで生死がわからない。

でね、

犯人はもっともっと凶悪にしなきゃダメ。リストラされた30代リーマンの復讐ってなんなの? 洋ナシ? ふざけんじゃないよ。「21世紀型の犯罪」とか「最悪も進化する」とか、さんざん公開前に煽っておいて、あれはないでしょ。今の世の中、もっともっと凶悪な犯罪で溢れかえってるじゃないか。

予告編の赤いロープを見たら、誰だってSM猟奇殺人だと思うよね。それなのに、あの縛られてた糞オヤジはナニ? がっかりを通り越して最初で萎えたよ。あそこに縛られてなきゃいけないのは全裸の女子中学生でしょーが。それが無理ならセーラー服の少女でも渋々「可」としよう。

「援助交際なんかしてたら、こうなっちゃうんだぞ」ってところを見せちゃえばいいの。冒頭のシーンで不純な女子中学生や女子高生を恐怖のドン底にたたき落としちゃえばいい。

そして最後はね

5ヶ月後のシーンなんだけど、青島とすみれがレストランでキャビアを楽しそうに食べているシーンにするの。もう、泣けちゃうぐらいのハッピーエンド。続編なんかいらないから一話完結で恐怖と正義感と純愛のストーリーにするべきだったと思う。(エンドロールでレストランのシーンが出るという噂もあるが、アタシは確認しないで映画館を出ちゃった)

踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN2

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