シティー・オブ・ゴッド

ブラジル映画の感想

2003年8月1日

1週間ぶりに映画館へ行ったら、『踊る大捜査線の人気も一段落したのかな』というカンジだった。先週は物凄く混んでたんだよ。あっ、そうか、きのうはレディースデーじゃなかったし、平日だからね。それに、1日待って今日行けば映画の日だから男でも1,000円だし。道理で混んでなかったわけだ。

さて、きのう観た映画はブラジル映画の【シティー・オブ・ゴッド】だった。最初に感想を一言で言っちゃおう。

「ブラジルの貧民街に生まれなくてよかったー!」

この映画に大金はかかってない。出演者はスラム街からスカウトされた若者や子供達ばかりだ。しかし、編集技術、構成、カメラワークがとても良いので特撮なんて見たところ何もないのに、思わず唸ってしまった。

あっけなく人が殺されるシーンは日本映画にない現実味がある。日本映画だと死ぬ前に必ず一言なにか言ってからガクッとくるでしょ。でも、この映画では準主役も、あっと言う間に昇天してしまうのよ。まさに死人に口なしってカンジで。

ニワトリのシーン。「どっちか一人を殺せ」のシーン。ベネの送別会が特に印象的だったな。バイオレンス映画好きは見逃しちゃいけないよ。フランス映画やハリウッド映画にない新鮮さがある。いや、ホント、かなり見応えある映画だ。

ところで、7月はこれで6本の映画を観たことになる。異論反論もあるだろうが、私的な順位を付けてみよう。

MATRIX = T3 > シティー・オブ・ゴッド > 踊る大捜査線 > BR2 > チャーリーズエンジェル

コラムでは「T3 の破壊的アクションの方が MATRIX のカンフーアクションより好き」と書いたが、「どっちか1本だけ、もう一度観るとしたら?」と問われたら、「MATRIX」なんだよね。なぜかというと、今年中に3作目が観られるから予習という意味で。

まあ、この2本については、みなさんも文句ないでしょ。で、問題は3番目の【シティー・オブ・ゴッド】だけど、これは「バイオレンス映画好きなら」って注釈がチョコッと付く。と言っても、残虐性は強調されてないから、目を背けたくなるようなシーンはないと言ってもいい。まるでテレビゲームの中みたいな感覚で人を撃つから、現実を見ているという気がしないんだ。ラストで現実味が一気に増すんだけどね。詳しくは言えないけど・・・

最後にもう一言。この映画では20年間を2時間ちょっとに縮めてあるのだが、見せ方、特にシーンの順番やつなぎ方が実に巧みなんだ。

にもかかわらず、主要な登場人物の描き分けがキッチリ把握できちゃうんだ。映画作りのうまさで評価すると、【踊る大捜査線】は足元にも及ばないよ。出演者のファンでない単なる映画好きなら、【踊る大捜査線】より【シティ・オブ・ゴッド】を選んだ方が得だと思う。

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