携帯電話依存症

Matrix Syndrome

2003年8月3日

携帯電話がなかった頃に比べて、待ち合わせ時間は、だんだんアバウトになってきている。これはアタシにとって非常にありがたい。だいたいアタシの場合は、ちょっと遅れるか、滅茶苦茶に早く着くかのどっちかだから。

しかし、四国へ釣りに行くとき以外、ほとんど携帯メールは使わないし、メモ帳代わりにも使わない。通話以外でよく使う機能は、週1回の目覚ましぐらいだろう。携帯電話のおかげで、時間や場所に縛られないので、とても便利だと思うが、アタシの場合、依存度はあまり高くない。

一方、携帯のおかげでかえって時間に縛られ、忙しくなった人達もいる。それは携帯メールがチャット状態になっている人達だ。たいてい若い人だが、いくつになってもあんなことを続けるつもりだろうか? まるで携帯電話会社という MATRIX にパワーを供給するために生かされているみたいじゃないか。

どうやら10代〜30代前半ぐらいの人達は、携帯メールにすぐ返信しないと相手に失礼だと思いこんでいるらしい。アタシなんか1分もしないうちに返信が来るとビックリするが、小僧どもにとってはそれが当たり前なのだ。

この感覚をなんとかしないと、すぐチャット状態に陥ってしまう。「暑いねぇ」「今どこ?」「何してんの?」・・・、小僧どもはチャット状態を何とも思ってないようだが、これを大人になるまで続けたらビョーキである。

小僧どもは人間同士の正常なコミュニケーションだと思いこんでいるが、実は携帯電話会社にパワーを供給するための燃料電池に成り下がっているのである。MATRIX がどんな結末になるか知らないが、是非とも小僧どもに大きなショックを与える結末であってほしい。

妄想モード

「お気の毒ですが、息子さんは重度の Matrix 症候群で、病状はレベル42まで進行しています」(精神科医)

「助かるんでしょうか?」(母親)

「何とも言えませんね。すでに善悪の区別、虚構と現実の区別がつかなくなっている状態です。もし無理矢理ケータイを取り上げたりすれば、あなたの命を危険にさらすことになるでしょう」

「でも、何とか取り上げないと・・・」

「息子さんは、いつでも大量のアドレナリンを脳に送りこめる状態になっています。普段はノルエピネフリンとドーパミンの2液に分離した状態なんですが、どちらも通常量をはるかに超えて大爆発を起こしかねないほど蓄積されているのです」

「2液が混合すると、大変なことになるんですか?」

「2液は2つのダムに溜められているわけですが、このダムを分かつ隔壁は本来コンクリートのように強固なもので、正常な人はバルブ調整で適量のアドレナリンを生成しています。ところが、息子さんの場合はスポーツやケンカでアドレナリンを消費せずに育ったため、バルブがきつく締まった状態になっているんですね」

「息子は蚊も殺さないほど優しい子なんですよ」

「それがかえって危険なのです。2つのダムはすでに決壊寸前。もうダムの隔壁が卵の薄皮みたいにペラペラになっているのです」

「もし、その・・・卵の薄皮が破れると?」

「今もし無理矢理ケータイを取り上げたりすれば、たちまち2液を遮断する薄皮が破れてアドレナリンが土石流のように脳へ流入し・・・」

「脳へ流入し・・・?」

「だんだん体色がみどり色を帯びてきて、筋肉がパンパンに膨張してきます。そして、服がビリビリに張り裂けて・・・」

「まるで超人ハルクじゃないですか!」

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まあ、こんなことにならなきゃいいんだけどね。赤ちゃんにケータイのオモチャを与えたり、子供のケータイにメール放題の契約を付けてやると、冗談じゃ済まなくなるかもしれませんよ。