ゲロッパ!の感想

井筒監督、金返してね

2003年8月17日

見てきましたよ、【ゲロッパ!】。いやぁー、久々にヒドイ映画を見てしまいした。去年アタシは吉本興業総出演の【明日があるさ】に100点満点中5点を付けましたが、それとほぼ同点のヒドさでした。

去年の今頃から50本ぐらい映画館で観てますが、【ゲロッパ!】は【明日があるさ】とともに最低点です。鑑賞してきた映画の感想はすべてコラムに書いてきたので、興味があったらあとでご覧ください。

アタシはコメディーやアクション映画のストーリーにクドクド文句を付けたことなどありません。コメディーは笑わせてくれればOKだし、アクション映画は手に汗握らせてくれればOKなんです。娯楽映画の御都合主義でさえ、面白ければ「ツッコミどころ満載」という評価で楽しんでますよ。でも【ゲロッパ!】は・・・気持ち悪いっす。ハッキリ言って。

今回は24:20開演のレイトショーで見てきたのですが、初日ということで40人ぐらい見てました。で、そのうち笑ってたのは、たったの4人。てことは観客の1/10です。(その4人は映画館の中で浮きまくってました)

『こいつら、井筒監督に雇われたサクラとちゃうんか?!』

テレビショッピングで「おぉー!」とオーバーに目を見張って驚いてるオバチャンがいるでしょ。まさにあんなカンジ。これはオーバーな表現じゃありません。ホントにサクラじゃないかと思いました。

映画館を出るときに確かめたんですが、その4人は20代の女性グループでしたね。もう、クソ面白くもないシーンで大喜びなんです。どうしてそこで笑えるのか教えてほしいぐらい。とにかく役者達が物凄く気持ち悪い演技をさせられてるんです。とてもじゃないけど感情移入なんてできやしません。コメディーだから素直に笑う準備をしてたのに・・・

『これがオモロイとか言うやつ、人種違うぞ、コノヤロー!』・・・です。(今風のトカ弁で言うと)

実を言うとアタシも1シーンだけ、ちょっぴり笑いました。それはタクシーのシーンでした。でも、ここで笑ったのは西田敏行が【釣りバカ日誌】風の演技で笑わせてくれたからです。つまり、この映画だからこその笑いではなかったワケ。西田敏行のキャラクター(浜ちゃん)が笑いを取ったんですよ。アタシはこの映画の配給会社に「金返せ!」とメールを送ってみようかと思いました。井筒監督が「オモロなかったら金返す」と言ってたので、実行しちゃおうかと・・・

きのう井筒監督はTVで「ゲロッパ!よりオモロイ映画、俺には撮れん」なんて言ってたので、かなり期待していたんですよ。だから物凄くガッカリしました。笑った人も確かにいたけど、アタシが見たところ神奈川じゃ10人にひとりでしたね。大阪ならバカウケなのかな? こういうコテコテの関西コメディーって首都圏じゃ「サブー」とか「キモイ」の一言で片付けられるのが普通だと思いますけどね。

中でも何が一番いけなかったかというと、新幹線の中でいきなり踊り出すシーンです。ここで完全に引いちゃった人が多いと思うんだな。まだ関西のギャグに頭が慣れてないところで、いきなりこれを見せられたのが以後のギャグについていけなかった原因だと思います。つまり、ツカミがNGだったわけ。

『なんかもう、必死でしょー。のっけから無理矢理ソウルミュージックに話を持っていかなくてもいいやん』・・・松本人志風に言うと、そういう印象。あまりにもわざとらしくて、これじゃ入り込んでいけない!

新幹線の通路で踊らせるなら、せめて西田敏行だけにしてほしかった。岸辺一徳はあくまでも盛り上げ役にしてね。そりゃー、大阪なら二重駐車みたいな極悪マナーも普通でしょう。だけど、首都圏の人にそういう感覚はない。徐々に濃い演技にしていって、イグアナのシーンあたりで一気に爆笑させてくれれば全然違う反応になったと思うんだけどなー。

まあ、ここまでヒドイ評価になったのは自業自得と思っていただきたい。アタシャ他人の作品を訳もなくけなす方じゃないからね。これまでに酷評した作品は、宣伝と内容が大きく食い違っていた作品か、大人の鑑賞に堪えない作品ばかりです。「ゲロッパ!よりオモロイ映画、俺には撮れん」なんて言わなきゃいいのに。これでセンスのなさを露呈したようなもんですよ。

あと、ナイナイの岡村くん! 【踊る大捜査線】にもしょーもない役で出てたけど、あれじゃ「出演料ナシでもいいから、どこかで使ってくれ」と頼んでるとしか思えない。みっともないから、そういうのはやめましょう。君は有名人だから、なくてもいい役が目立ちすぎて映画全体が安っぽく見えてしまう。出たいだけなら、目立たないように通行人の役で出ておいて、エンドロールにでっかく名前を出してもらえばいいじゃん。そしたらみんな「えっ! どこで出てたの?」と驚いて、もう一度観るかもしれない。

とにかくこの映画じゃ思いっきり笑えもしないし、涙なんてとんでもない。レイトショーの鑑賞料1,200円のうち200円は西田敏行に払うけど、【釣りバカ日誌】の鑑賞料として1,000円返してもらいたい気分。

「こちとら自腹じゃ」について

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