シェフと素顔と、おいしい時間

ケータイと字幕と、イラつく時間

2003年9月18日

前売り券を買ってあったので【シェフと素顔と、おいしい時間】を観てきました。前売り券に、なんかちっちゃい字で書いてありますね。「シャルル・ド・ゴール空港25時、恋人から逃げる女と恋人を追いかける男が出会った」

いったいどういう映画でしょう?

JET LAG POSTER

邦題がやたらと長いですよね。原題はフランス語で【Decalage Horaire】、これじゃ意味がサッパリ。そこで、Juliette Binoche, Jean Reno で検索してみたら、【JET LAG】という英語の題名とジャンルがわかりました。これを日本語に訳すと「時差ぼけ」かな? ジャンルはコメディーと書いてありました。

コメディー? なんかコメディーには見えなかったんだけど・・・。観てきたアタシが、どちらの題名がふさわしいかを判定してみましょう。えーとですね、題名で期待を抱かせるなら邦題の方が優れてます。しかし、『なにそれ?』という疑問を抱かせる英語の題名【JET LAG】が、ふさわしいような気がするんですよ。空港のシーンが長いしね。

なにしろ、登場人物は二人だけと言ってもいいぐらいです。その二人がフランス語で長いセリフをしゃべりまくるわけ。日本語字幕って「ヨコ2行の場合26字まで、タテ2行の場合20字まで」という字数制限があるんですが、この映画のセリフは、とても2行26字じゃ伝えきれてないカンジなんです。だから筋しかわからないんですよ。フランス文化を知らないとわからないセリフがいっぱいあるんじゃないかな。

きっとフランス語がわかる人ならニヤリと笑うでしょうね。でも、館内は日本人だけだから、誰も笑いませんでした。字幕だけでは、とてもコメディーに見えません。多分、エスプリも入ってたんでしょう。しかし、字幕じゃそこまで表現できないから、ただただ字幕の多さに疲れが増していくだけでした。

それから、劇中でケータイが頻繁に鳴るのもバツです。これはやめてほしかった。非常に耳障りで凹むんだよなぁー。いい雰囲気になると必ず“ピーヒャラ、ピーヒャラ”ですからね。ケータイを壁に叩きつけるシーンを期待しちゃうぐらい鳴るんです。この映画は1時間26分と短めでですが、1時間経過したところで、すでに2時間分疲れてました。

オエップ!

でも、きっとどんでん返しでがあると思って最後まで我慢したんですけどね、ジュリエットがアカプルコに到着するあたりで、ついにイライラが頂点に達して、堪忍袋の緒がブチキレですよ。ブチキレ!

アタシャ「ケータイをタクシーの窓から投げ捨てろ!」って、心の中で叫んでました。だって内容がケータイ電話万歳!なんだもん。ケータイ電話嫌いのアタシはイライラしっぱなしで、二人がくっつくのが許せない許せない。『なんじゃこりゃー!』のハッピーエンドに納得できないのなんの。

ケータイ→ σ=== ヾ(`Д´)ノ ダァー!

この映画の邦題は【ケータイと字幕と、イラつく時間】が正しい!【シェフと素顔と、おいしい時間】だとぉー? なめんなよ、コノヤロー!

日本ヘラルドって、出来を確かめもせずに出演者や監督の名前だけで映画を買い付けるらしいですね。この映画もきっとそうだったんでしょう。有名な二人の初共演ということで、出来上がる前に買っていたと思われます。

出来上がったのを観てみたら「日本人向きじゃない」と気付いて、題名で誤魔化したんでしょうね・・・【シェフと素顔と、おいしい時間】。他にも、残虐な映画なのにラブロマンスみたいな宣伝したり・・・【ギャング・オブ・ニューヨーク】、人間ドラマなのにアクション映画みたいな宣伝したり・・・【K19】。

日本ヘラルドは、かなりクソったれな会社です。感想は「なんじゃこりゃ!」で、評価を D にしておきましょう。日本語字幕じゃ微妙なフランス語なんて伝わらないし、ケータイがウザすぎ。フランス語の勉強をしたい人以外にはオススメしません。

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