バリスティックの感想

ラジー賞狙いか?

2003年10月7日

最初に、ちょっとだけニュースをお伝えしよう。ここ2,3日、なぜか【ファイナルアンサー?(クイズ$ミリオネア裁判)】という去年のコラムが大人気だったのだ。詳細は追記してあるので、あとで読んでみて。『なんでかなぁー』と思っていたんだが、今日ついに判決が出たらしい。

あ、さてー、それでは今日観てきた映画【バリスティック】の感想に進もう。一言で言っちゃうと、これはオバカ・アクション映画だ。設定もストーリーもラジー賞ゴールデン・ラズベリー賞)狙いじゃないかと思うぐらいヒドかった。

もう、最後の方なんか、やってる俳優が可哀想だったよ。命がけでオバカなアクションに取り組まなきゃならないんだもん。チャーリーズ・エンジェルに出てきたルーシー・リューなんか怪我でホントに入院したらしい。なにしろ、ちょっとタイミングが狂ったら死んじゃうぐらいの大爆発だったからね。

この映画のどこがそんなにオバカかというと、まず、どう見てもカナダ警察にしか見えない謎の軍団が世界制覇か何かを企んでいるという設定。だって、舞台はバンクーバーだし、敵はパトカーに乗ってるんだよ。あれじゃ、どう見たってカナダ警察でしょ。 公式ホームページによると国際情報局(DIA)ということになっているが、いずれにしろ税金で雇われている部隊が犯罪組織だという設定がワケワカラン。

あと、何のためにあるのかわからない謎の最新兵器に(クエッションマーク)×5。主人公たちが命がけで戦う理由に(クエッションマーク)×10。弾が切れたわけでもないのに銃を捨ててカンフーに切り替えるアクションに(クエッションマーク)×20・・・もう数え上げたらキリがない!

最後にアントニオ・バンデラスとルーシー・リューが無言で別れるシーンがあるのだが、アタシャこのシーンに吹き出しを付けたくなったね。

アントニオ「それにしてもヒドイ映画だったな、ルーシー」

ルーシー「まったくもー、アタシなんかホントに死にかけたからね!」

アントニオ「これ、もしかするとラジー賞決定じゃないか?」

ルーシー「やめてよ! 命がけでラジー賞なんて泣けてくるよ」

ということで、この映画は派手な爆破シーン以外ほとんどクソなんだけれども、『前代未聞・空前絶後のクダラナイ設定でアクション映画を作ろう』という強い意志が感じられたんだなー。それはもう、計算してやったとしか思えないほどのクダラナサだったから、図らずもやってしまったとは到底思えないんだよ。

だから評価が非常に難しい。わざとなら B- ぐらいあげられるけど、一生懸命作った結果がコレだとしたら「金返せ!」と言いたくなる。アタシャそういうときのために、D の「なんじゃこりゃ!」という評価を用意してるんだけど、今回は作者の意図が見えないので、とりあえず D 評価にしておこう。

実は、最後のシーンに付ける吹き出しを考えたとき、お腹がよじれるほど笑ってしまったのだ。海老名から帰ってくる車中、相模大橋のあたりで思い出して、橋の歩道に乗り上げそうになった。

今年一番笑えた映画は今のところ【バリスティック】だね。最後のシーンは、誰だってアタシと同じように吹き出しを付けたくなるだろう。真顔の二人があまりにも滑稽に見えた。(実は“プッ”と吹き出すのを必死にこらえていたのかもしれない)

どうしよう? 今年一番笑えた映画に低評価もおかしいよなぁ。ホントにオバカな映画だと割り切って観られる人ならオススメだぜ。絶対観たあとで笑っちゃうよ。笑わせようなんて監督は思っちゃいないかもしれないが、もしバカさ加減で笑わせようと計算しているなら紙一重の差で天才だ。

バリスティック スタンダード・エディション

バリスティック スタンダード・エディション(DVD)