リグレイフィールド

悪夢の大逆転

2003年10月15日

朝っぱらからメジャーリーグ・ベースボールを観ております。たった今、シカゴ・カブス対フロリダ・マーリンズの試合が終わったのですが、この試合はもしかすると歴史に残るかもしれません。ほら、皆さんも覚えてるでしょ。「ドーハの悲劇」。あれと同じようなことが起きたんです。ひょっとすると今日の試合は「リグレイ・フィールド 悪夢の大逆転」みたいな題名がつくかもしれません。

2003.10.14 ナイトゲーム(MLB ナショナルリーグ優勝決定戦)

球場はカブスの本拠地、リグレイ・フィールド(外野フェンスにツタが絡まっている珍しい球場)で、対戦成績はここまで3勝2敗とカブスがリードしています。今日の試合にカブスが勝てばワールドシリーズ進出が決まるという試合でした。

試合は7回を終わって3対0で地元カブスが優勢。カブスのピッチャーはエースのマーク・プライアー。ここまでは危なげないピッチングで、カブスファンは優勝決定を信じていました。でも、8回表にその事件が・・・

福澤アナウンサー「1アウト、ランナー2塁。バッター打ち上げました。レフトのアルーがライン際(でフライを捕ろうとしています)。おーっと、スタンドからお客さんが手を伸ばして打球に触りました。アルーが怒っている、怒っている。今のフライは触らなければ捕れたでしょう」

解説者・与田「捕っていれば2アウト2塁ですからねー。何もないといいんですが、えてしてこういうプレーが試合の流れを変えることがあるんですよ」

福澤アナウンサー「どうやら地元カブスファンのようです。呆然としていますね。もちろん悪気はなかったのでしょうが・・・」

その後、解説者・与田の予感が見事に的中してしまいます。ファン・インターフェアランスは適応されず、判定はファウル。命拾いしたルイス・カスティーヨがフォアボールで歩くと、次打者のイヴァン・ロドリゲスがレフト線にシングルヒット。満塁でショートのエラーが飛び出して3対1。さらに次打者のデレク・リー(ヤクルトで活躍したレオン・リーの長男)が2塁打を放って3対3の同点。犠牲フライで逆転のあと、代わったピッチャーがことごとく打たれて一挙8点の大逆転を許してしまいました。

そのお客さん、どうなったと思います? 逆転を許したところで球場係員に付き添われて退場になったのですが、テレビに顔がアップで映されてしまったのです。もしかすると今頃警察の保護を受けているかもしれませんね。最終戦の結果によっては大変なことになるかも・・・

野球観戦も命がけですよ。みなさん、野手が捕れそうな際どい打球に手を出すのはやめましょう!

でも、今日、明日、神宮球場で行われるヤクルト・広島戦ではそんなこと言っちゃいられません。この試合でヤクルトのラミレス選手が打ったホームランボールをゲットした人には来年の年間シート(約50万円)がプレゼントされるのです。ラミレス選手はホームラン王争いで1本差の2位ですからね。きっとアツイ戦いが繰り広げられるでしょう。

10月16日 追記

ボールに触ってしまったカブスファンの声明(共同通信社

「向かってくるボールに目がくぎ付けになり、アルーがいるのすら分からず、捕ろうとしていたなんて思いもしなかった。もし考える時間があったり、アルーが見えていたら、邪魔はしなかった」と釈明。カブスファンに対しては「自分や家族、友人に爆発させているエネルギーを、愛するカブスの応援に向けてほしい」

しかし、カブスは今日の試合にも逆転負けして、結局ワールドシリーズ出場を逃がしてしまいました。ボールに触ってしまった人の無事を祈ります。

2004年2月28日 追記

2004.2.28 WEB HOCHI より

カブス「呪いのボール」爆破

昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ敗退のきっかけとなったカブスの“因縁のボール”が26日、本拠地シカゴで数百人のファンの前で爆破された。

(中略)

スティーブ・バートマン氏が捕球したこの球を、113,824ドル(約1250万円)で落札したデポーター氏が「供養」を企画。特殊効果による閃光とともに粉々になった球を見たファンは「新しい時代の始まり」とカブス躍進に期待していた。