缶コーヒー戦争

それはアサヒの攻撃からはじまった

2003年10月24日

缶コーヒー戦争に殴り込んだのは「朝専用の缶コーヒー」WANDA モーニングショットである。なぜか皆さん「朝専用」という言葉に弱かったらしく、アサヒが缶コーヒーのシェアを大きく伸ばしたのだ。

モーニングショットは発売1周年ということで、まだ日が浅いんだけどね。GEORGIA(コカコーラ)や BOSS(サントリー)が相当シェアを食われたらしい。缶コーヒーと言えば、自動販売機だと勝手に思いこんでいたが、けっこうコンビニや駅の売店で買う人も多いらしいんだよ。しかも、どんなときに飲むか調べたら朝が7割なんだって。

アサヒ飲料 ワンダ 商品特徴

『これってスゴイ!』とアタシャ思ったね。「朝専用」と一言入れただけでバカ売れしたわけでしょ。確かに味もちょっとクセがあって他と違うけど、別に「朝専用」というカンジはないんだ。特別カフェインの含有量が多いわけでもなさそうだし・・・要するに「朝」に缶コーヒーを飲む人が多いことに着目して、宣伝文句をちょっと工夫しただけで大ヒット商品が生まれたってことだよ。

アサヒ ワンダ アテネモーニング 170g缶 30本入

他メーカーも黙っちゃいられない!

そこで、コカコーラは浜ちゃん(ダウンタウン)を降ろし、9月1日から♪満員電車で モミクチャッチャ♪のCMに切り替えた。つまり、朝のひととき、駅で缶コーヒーを飲むイメージを植え付けようと必死なんだ。キーワードは間違いなく「朝」だね。今までは「明日があるさ」というCMだったでしょ。「明日があるさ」って言葉が出てくるのは、どう考えたって夕方以降だ。朝っぱらから「明日があるさ」なんて言うヤツはいない。だから、今までの路線をスパッとあきらめる必要があったんだ。

ココまでの話、わかったかな? つまり、今まで通りの宣伝ではダメというぐらい、「朝」が缶コーヒーにとって“本当の戦場”だったわけ。

ジョージアネットで新製品情報を見ると、「モーニングコーヒー・ウィンターセレクト」の他に、「エリアブレンド北国」「エリアブレンド関東」「エリアブレンド関西」「エリアブレンド南国」という地域専用ブレンドまで出している。コカコーラもヤラレっぱなしじゃないね。ちゃんと次の「売り」を仕掛けてきた。流石だ! 四国へ遊びに行ったら「エリアブレンド南国」でも飲むんでみるか。

いやいや、BOSS だって負けちゃいないよ。アタシャ今日、新製品の「BOSS 仕事中」を飲んだ。その他に「BOSS 休憩中」「BOSS カロリーオフ」「BOSS 深煎り」が新しく出たんだ。缶デザインも面白いぞ!

しかし、これだけじゃ終わらない。

缶コーヒーが売り上げを伸ばしている日本で、ドトールコーヒースターバックスがどうなっているかが気になる。そこでアタシはドトールコーヒーやスターバックスのサイトを覗いてみた。

すると・・・、やっぱり厳しいらしい。成長率は1999年がピークで、その後は閉店に追い込まれた店もけっこうあるようだ。(ドトールコーヒー)これは単に不況の影響と考えるより、缶コーヒーで間に合わせる人が増えたせいだと考えられないだろうか? いや、そうに違いないんだよ。

タバコを吸いたい人はコーヒーショップに入るよね。朝夕のラッシュ時は、ほとんどの駅が禁煙になったからタバコを吸いたい人はコーヒーショップに入るしかない。だけど、コーヒーショップは狭い。『コーヒーショップは煙くてイヤだ』という人に敬遠される。

絶対そうに違いないよ。欧米に比べると日本のタバコはまだまだ安いでしょ。コーヒーショップで「ここぞ!」とばかりにプカプカやられたら嫌煙家はたまらない。だから、「節約+嫌煙」という意味で、コーヒーショップから缶コーヒーへ移行した人が増えたと考えられる。そこへもってきて缶コーヒーメーカーの「朝戦略」がモーレツな勢いだ。これはコーヒーショップにとって大打撃だろう。

朝、一杯のコーヒーから一本のコーヒーへ。時代は今日も移り変わっている。