ティアーズ・オブ・ザ・サン

涙が出ちゃいます

2003年10月28日

18:30 日本シリーズ第7戦がはじまった頃、アタシはアフリカの奥地にパラシュート降下するブルース・ウィリス(海軍大尉)を見守っていた。彼の任務は7人の部下とともにモニカ・ベルッチ(女医)を救出することだった。

ティアーズ・オブ・ザ・サン

内政干渉になるので、難民は見捨てて行かなければならない。しかし、置き去りにした難民達が虐殺されていく光景を見て、ウォーターズ大尉は命令違反を決意する。もし女医が山田花子だったら何事もなく任務が完了していたはずなのに・・・

花子「みんなも連れてってくんなきゃヤだぁー!」

大尉「うるさい!」

多分、これで任務完了。隊員は誰も死なずに済んだだろう。時間節約のため、なぜ大尉が命令違反してまで難民を救出する気になったのかは詳しく描かれていない。急に魔が差した理由は、モニカ・ベルッチの美貌以外、なにも見当たらないのだ。それは、どんなワガママも許せてしまうほどの美貌だったから・・・

いやね、ここまではバカにしながら見てたんだよ。『どうせアメリカ軍のプロパガンダでしょ』って思ってたの。ところがどっこい、この映画、うまくできてるんだ。敵は徹底して「鬼畜」として描かれてるから、知らず知らずのうちに「敵意」がみなぎってくる。なにもそこまで残酷な殺し方しなくてもいいだろってぐらい無慈悲なの。

恐怖の演出も、追われる理由も、練りに練られていて、どうしても感情移入してしまうんだな。徐々に徐々に醒めた心の外堀が埋められていき、敵が目前に迫ってくると最後の砦も打ち破られてしまう。罪のない女や子供が目の前で殺されると、涙がジワァーっと出てくる。敵はもはや人間じゃない。そして安っぽさが微塵も見られない迫力の戦闘シーン。大音響に圧倒されて命がけで戦うしかないという気持ちにさせられてしまう。

『えーい、どうせ日本人だ。アメリカ追従!』

あとは完全感情移入で涙ボロボロ一丁あがり。最後のアメリカ万歳的な終わり方にチョイと違和感を覚えるが、命からがら逃げてきた母親と、先にヘリで脱出していた娘が抱き合って喜ぶシーンを見れば、またまた涙がジワァー。

『もうダメ、ヒューマニズム万歳!』

そして最後のテーマ曲がまたまた感動的。アタシはエンドロールが終わるまで席を立てなかった。5分でも10分でも余韻に浸っていたい気分だった。

♪Oh, Africa. Africa♪

『こりゃーもう、【KILL BILL】 より悪い評価なんかする気にならないぞ!』

ということで、皆さんいろいろご意見もおありでしょうが、アタシャ素直に泣けちゃいました。これをペルシャ湾の空母上で観ているアメリカの兵隊さんも、さぞや勇気づけられたことでしょう。自分がいいことをしているのか、悪いことをしているのか、わからなくなって苦しんでいる兵士に「正義」を信じさせる1本でした。

追伸:家に帰ったら、ちょうどダイエーが優勝を決めたシーンをやっていた。

『なんだかんだ言っても、日本は平和だよなぁ。愛国心希薄だけど・・・』

『正義はやはりダイエーだったか・・・』

ティアーズ・オブ・ザ・サン コレクターズ・エディション