民主党?

マニフェストを斬ってみる

2003年10月31日

今日は久々にニュースステーションを見た。番組の内容は各党の党首を集めて問題を出し、一斉に答えを出してもらうという趣向だった。

変だと思ったこと

民主党の菅代表は「道路特定財源(現在約9兆円)から2兆円を高速道路の借金返済に充てる。残り7兆円で道路は十分できる」と語った。(この話は初めてじゃない。何度か聞いている)

しかし、民主党のマニフェストには「05年度中に道路特定財源の廃止法案と、自動車重量税半減、自動車取得税廃止の税制改革法案の成立をめざす」と書いてある。だから「残りの7兆円で・・・」という発言自体がおかしい。(政権を奪取したら)道路特定財源を廃止すると言ってるんだから、引き算の元である9兆円はなくなってなきゃいけない。そんなバカな話があるか?

この辺はツッコミどころだと思ったね。それだけじゃない。どうも民主党が出してくる数字はアテにならないんだ。目標の200議席を取れたとしても、過半数を越えるには残り40議席も必要。ということは、今回の選挙で過半数になることは不可能に近いということだ。(今回、公明党とは絶対くっつかないから)

政権を取ったとき初めて生きてくる“マニフェスト”には何を書いてもオッケーということだろうか? 実現しなくていい公約ならアタシにだって書けるよ。こう考えると、“マニフェスト”って言葉は今の民主党のためにある「マジックのネタ」という気がしてくる。

●民主党の解散時議席数は137である。

ニュースステーションの世論調査(2003.9.28)によると民主党の支持率は19.4%(無党派層は21〜22%と推測できる)

200議席ってけっこう大変な数字なんだ。衆議院議員定数480(小選挙区300、比例代表180)の41.7%に当たる。じゃあ、他の政党の議席をどれぐらい横取りしたら200になるか、ちょっと書いてみようか。左が「解散前の議席数」で、右が「捕らぬタヌキの皮算用」だよ。

※根拠などないからツッコミなしね。この数字は民主党の議席を200にするための帳尻あわせに過ぎない。だからマニフェスト的アバウトな数字だと思ってちょうだい。

政党名 解散前議席数 捕らぬタヌキの皮算用
自由民主党 247 230
民主党 137 200
公明党 31 30
日本共産党 20 9
社会民主党 18 5
保守新党 9 3
無所属の会 5 0
自由連合 1 0
諸派 2 0
無所属 5 3
欠員 5 0
合計 480 480

これぐらいの数字になると民主党が200議席取れる。でも、かなり高いハードルのように感じる。しかも、政権を取るためには200でも足りないのだ。民主党と公明党は今回くっつかないはずだから、少なくとも220ぐらいないと絶対無理。

皆さんにアタシの考えを押しつけるつもりは毛頭ないが、もし皆さんが「高速道路をタダにしてほしいから民主党に1票」という考えなら、「甘い!」というのがアタシの結論。他の政策や数字の妥当性をよーく比較検討しなきゃダメ。

もちろん民主党に入れても無駄という意味じゃない。わかりやすいところだけで評価するのは危険だってことさ。民主党の戦略で今回の選挙は「二大政党制への第一歩」と位置づけられているけれども、ミニ政党と手を組まなければ政権を取れないバランスになってるうちは、ミニ政党だってちゃんと機能してるってことなんだ。

無党派層はどうすりゃいい?

●世界一料金の高い高速道路や無駄な公共工事なんて、もうたくさんだ。税金の無駄づかいはやめろ! 利権でがんじがらめの政党なんかノーだ。

自民XXX

●常任理事国でもないのに国連に金を出しすぎ。キタと同等の発言権しかないなんて信じられない。国連への拠出金も大きな無駄。金を出さない常任理事国を徹底的に非難するか、常任理事国に成り上がるしかない。外交がダメなのは、官僚の言いなりになっている自民党の責任。

自民XXX

●憲法改正賛成。戦えない軍隊に金を使うのはおかしい。何でもアメリカ追従から抜け出すためには憲法第9条を改正して、「ミサイル攻撃を仕掛けようとする国に対しては先制攻撃も辞さない構え」にする必要がある。キタになめられてたまるか! 「護憲」なんて寝ぼけてる政党はいらない。

社民XXX 共産XXX

●特定宗教と結びついた政党に政権を担当させたくない。

公明党XXX

▲ここまででトリプルXが付いてない政党を選ぶのがアタシとしては正しい道なんだけれども、民主党が出してきたマニフェストには「ふざけるな!」と言いたい気分だ。もう、ガッカリを通り越してる。目標数値が全く示されてないに等しい。今回の選挙で政権を奪取できるなんて本気で思っちゃいないよ。

具体的なのは消費税率2%アップだけでしょ。たった2%でも今やったら景気を悪化させるのが見え見え。せっかく株価が上がってきたときにそんなの許せない。「削減削減」と言うなら、どこでいくら削減するという目標値を出してからにしなさい。何も計算できないじゃないか。

だから、民主党XX

トリプルXじゃないだけマシだけど、もうちょっと頭のいいヤツを大量に雇ってほしい。ホームページも間違いだらけだ。マニフェストを持ち出したまでは褒めてあげたいけどね。これは確かにナイスなアイデアだった。でも、肝心のマニフェストはお粗末だったよ。ツッコミどころ満載じゃないか。映画ならそういうのもアリだが、政権をになう政党としてはお粗末過ぎる。

じゃあ、どのように投票すればいいのか?

それがわかんないから、考えをまとめるためにいろいろ書いてるわけだ。もし現在、弱者の味方で共産党や公明党より無党派層に受け入れられやすいミニ政党があったら、第三党になってほしいと思う。自民党にしても、民主党にしても、その第三党を取り込まないと過半数にならないようにできればベストだ。

役割としては「税金の無駄づかいをさせない」だけでもいい。何から何までマニフェストで約束しなくてもいいんだ。たったひとつのことを誠実にやり遂げてくれればね。「改憲反対!」なんて大政党から相手にされないようなことは言わず、どっちの味方にもなりうるが、決して弱者を見捨てない第三党があってもいいよな。

でも、そんな政党ないんだよ。だから困っちゃうわけ。どっちつかずも時と場合によっては便利なんだけどねぇ。自民党、民主党、共産党の中から1つ選ぶとしたらどうすりゃいいの? アタシャ過去の選挙でこれほど悩んだことないぜ。