ファインディング・ニモの感想

大人も楽しめるアニメ

2003年12月9日

評判がいいので【ファインディング・ニモ】を観に行った。アタシは子供っぽいのがキライなのでちょっと心配だったが、その不安は見事に打ち消された。

あらすじはリンクしたディズニーのページでわかるので省略しよう。この作品を一言で言うと魚の冒険物語だ。ニモと父親のマーリンがカクレクマノミで、冒険のパートナーになるドリーがナンヨウハギ。

カクレクマノミ

映画の最初の方にこんなシーンがある。

「カクレクマノミって面白いんでしょ。なんか面白いこと言ってみて」だったかな。もしかすると「なんかギャグ言ってみて」だったかもしれないけど・・・

これは吹き替え版だと理由がわからない。あとで調べてみるとカクレクマノミが英語で Clown fish(道化師 魚)と呼ばれていることがわかった。

ナンヨウハギ

まず、キャラクターの色彩がイイ。カクレクマノミはオレンジ色の魚体に白くて太い縞が3本。ナンヨウハギはブルーの魚体に黄色い尻尾。どちらも珊瑚礁の情景に映える美しい魚である。

鑑賞前に不安だったのは、第一に予告編で結末がだいたい見えていること。第二にアタシの場合、子供っぽいのが苦手だということだった。映画の感想を何のために書いているかというと、これは世のため人のためと言うより、自分のためなのだ。金をもらって書くなら、そうはいかないけどね。

映画の感想を書くことにはいろいろなメリットがある。早速箇条書きにしてみよう。

  1. 自分の好みを分析できる。
  2. 映画の感想は他人と自分を比較しやすい。
  3. ヒット数を稼ぎやすい。

まず、映画の感想を書いてわかった「自分の好み」だが、「好き」と「キライ」の基準がだいたいわかってきた。

好き

色彩が美しい。情景が美しい。迫力がある。(映画館で観る意味がある)

最後まで結末がわからない。(目が離せない)

考えさせられる。笑える。泣ける。リアリティー。抽象的な表現、小道具の使い方、音の使い方などが巧み。キャラクターが面白い。

気にならない

題材の暗い、明るい。

ストーリーは二の次(映像の善し悪しや印象の方が大事)。

残酷シーンはオッケー。

理不尽さ(たとえばバトルロワイアルみたいな)。

キライ、あるいは好きじゃない

最初から行き着く先が見えている。無駄に長い。無駄にうるさい。子供っぽい。説明しすぎ。セリフが多すぎ。心理描写が下手。キャストミス。やる気のない演技。ダサイCG。すべりまくるギャグ。泣けないメロドラマ。限度を無視した(唐突な)御都合主義。キャラクターに魅力がない。

それから、2の「他人と自分を比較しやすい」という点だが、これは自分を知るために重要だ。アタシの場合、自分に近い感想を書く人は未だに発見できない。相当変わり者なのだろう。平々凡々じゃないのはイイことだと思うが・・・

最後に3の「ヒット数を稼ぎやすい」ということだが、ラストサムライの感想は、12月に入ってから1日150人ぐらい読んでいるらしい。驚くほど多くもないが、少なくもないでしょ。

ここでファインディング・ニモに話を戻そう。

アタシの好みを説明したので、感想に少し現実味が出るかな。心配したとおり、ストーリーの行き着く先はだいたい見えていたけれども、子供っぽさはそれほど感じなかった。キャラクターの魅力、色彩、動きの迫力、CGの美しさに目を奪われたので十分楽しめた。

泣けるようなシーンはなかったが、「おおー!」とか「うわぁー!」と言いたくなるシーンはたくさんあって、アタシ的には【千と千尋の神隠し】より好みだ。特に魚の動きと色彩には目を見張るモノがあった。

評価は A- ということにしよう。マイナスポイントは「行き着く先がだいたい見えていた」ということぐらい。今回は時間の関係で吹き替え版を見たが、マーリンの声を誰がやっているかは後半まで気付かなかった。もう知っている人は仕方ないけれども、まだ知らない人は知らないまま観に行った方がいいかも。そうしないと声優の顔が思い浮かんで画面に集中できないかもしれない。

cover

それから、この映画は画面いっぱいに広がる美しい絵を楽しむ映画だから、大人でも吹き替え版の方が楽しめるだろう。