平塚沖25kmの拓海

海洋深層水による海洋肥沃化装置

2003年12月19日

きのうの晩、戻りガツオのタタキを食べたが、そのカツオが捕れたところは気仙沼沖だそうだ。「戻ってねーじゃん!」 まったくもう、どこが戻りガツオなんだか。普通は秋に戻ってくる戻りガツオが今年は相模湾で捕れなかった。ここ数年、秋にはカツオやメジマグロをけっこう釣ったが、今年はキレイサッパリなーんもなし。北に行ったら行きっぱなしで、まったく戻ってくる気配がない。

そう言えば今年は四季の変化が乏しい。夏は冷夏だったが、年末の現在は10月ぐらいの陽気だろう。寒いのは深夜から朝にかけての数時間だけで、昼間は上着なしでも外を歩けるぐらい暖かい。10年前にタイ米を輸入したときもこんなカンジだったのだろうか? いや、これほどではなかっただろう。

ところで、今年の6月初旬、平塚沖25kmに拓海(たくみ)という新型魚礁(パヤオ)が設置されたのをご存知かな? まずはそれがどんなものか、リンクしたページで確かめてちょーだい。見たカンジは団地の給水塔だ。でも、これは「拓海」のメンテナンス喫水状態だから水中部分も見えてるんだよね。次のページで仕事中の様子がわかる。

仕事中の拓海

海の上に浮かんだ白い部分だけでも2階建ての家ぐらいあるんだよ。「拓海の中の人も大変だなー」と2ちゃんねらーは言うだろうが、中に人など入ってない。無線で陸上からコントロールされているんだ。中にディーゼルポンプがあって、それで海洋深層水を汲み上げ、表層の水と混ぜるのが目的らしい。そばに寄ると“ドコンドコン”という音がする。

海洋深層水に含まれる豊富な養分を表層に汲み上げると、まず植物性プランクトンが増える。さらに第二段階の動物性プランクトンが増え、第三段階としてそれを食べるイワシが増え、さらにイワシを食べるカツオやマグロなどの回遊魚が寄ってくれば、食物連鎖の頂点に立つ人間様の口に美味しいお魚が・・・という「もくろみ」らしいのだが、相模湾に一基だけじゃ「太平洋に牛蒡が一本」でしょ。

まったく、お話にならない。魚が寄りつくどころか音で逃げていくらしいぞ。これで効果を上げるには何十基も拓海を浮かべる必要がありそうだ。それも静音設計のヤツをね。まあ、あくまでも実験らしいので、失敗しても一本分の損にしかならないが、科学者は「焼け石に水」とか「太平洋に牛蒡が一本」という言葉を知らないのだろうか?

特に「焼け石に水」は、キャンプをやったことがある人なら想像つくよね。ホントに一瞬で“ジュッ”だもん。やらなくても結果がわかっちゃう。アタシャ、拓海を20基ぐらい用意したって、「テポドンに竹槍部隊」だと思うが、あなたはどう思う?

海洋深層水を汲み上げるためにディーゼルポンプを回してる時点で、地球温暖化に歯止めをかけてねーじゃん。元を断たずにこんなことやっても無駄だと思うんだよな。

じゃあ、どうすればいい?

拓海2のイメージ図

拓海2はサッカー場ぐらいの広さがあり、ご覧のような2階建て。ポンプを動かすための電気は風車と2階に敷き詰めた太陽電池パネルで供給する。で、1階部分はアクリルかなんかで透明にして、汲み上げた海洋深層水で海草を床下にビッシリ生やす。そうすれば小魚が寄ってくるから大型の魚も寄りつくってワケ。そして、入場料を取って、この上で釣りをさせれば維持費も出ちゃうんだな。

「あっ、もしもし、庄治郎丸さん? こちら拓海です。もう魚がクーラーに入りきらないから迎えに来てください」

「そうそう、全員爆釣! 20キロぐらいのキハダも釣れたよ」

てなことにならないかなぁ・・・