世界丸かじり

本マグロはクロアチア産?

2003年12月27日

最近、スーパーが生鮮食料品の産地を書いているので、折り込み広告の紙面が国際色豊かになってきた。今日は年末の土曜日だから、ひときは華やかだ。これからの1週間、日本人の世界丸かじり生活が始まるのである。

たとえば、クロアチア産・養殖本まぐろ中トロ、100g、980円。モロッコ産・蒸しダコ、100g、258円。アイルランド産・味付け数の子、350g、980円。モザンビーク産・有頭エビ、5尾、480円。ロシア産・ズワイガニ、アメリカ産・タラバガニ、カナダ産・生ウニ、チリ産・養殖銀ザケ・・・

完全に七つの海を制覇している。特にマグロは最近、地中海沿岸諸国からの輸入が多くなってきたようだ。最初に本まぐろの畜養を始めたのはスペインだが、今ではイタリア、クロアチア、マルタ、トルコなどの国もマグロの畜養でしのぎを削っている。

養殖まぐろと蓄養まぐろの違いは?

それから、タコを見たら半分はモロッコ産だと思え。モロッコがどこにあるか知ってるかな? ジブラルタル海峡を隔ててスペインの対岸にあるアフリカ北西岸の国だ。この国の沖はタコの他、イカやイワシの好漁場でもある。

モロッコ王国

そして、お正月と言えば数の子。数の子を珍重するのは日本人だけだろう。数の子の産地も知っておく必要がありそうだ。

数の子の故郷

あとはエビね。日本人はエビの消費も世界一らしい。東南アジア、アフリカ、南米、インド、オーストラリア、メキシコ・・・、ロブスターはアメリカとカナダ。もう世界中ありとあらゆる産地から輸入している。国産だけじゃ到底足りない。

贅沢と言えば贅沢だが、日本のおかげで豊かになった発展途上国も多いんだから、感謝してもらいたい。ODA(政府開発援助)だって世界一の拠出額だ。ヒマだったら正月休みの間に勉強してみよう。これは知っておく必要がある。

ODA ホームページ(外務省)

こう考えてみると、日本人が正月を正月らしく迎えられるのは ODA のたまものって気がする。『借金だらけのくせに、よくもまあ湯水のごとく』と思うけど、エビ、カニ、タコ、イカ、マグロなどが安く手に入るのは発展途上国がいつまでも発展途上国でいてくれるおかげなのだ。

そろそろ中国は脅威になってきたから ODA を打ち切るべきだが、その他はある程度続けるべきだろう。中国人は日本の製品を買わずにパクるからダメだ。これ以上豊かにしてやったらエビやカニが中国との奪い合いになってしまう。

しかし、これだけ安く魚が手に入ると釣り人の立場がないんだよ。魚屋で買えば1,000円もしない魚を釣るのに7,000円の乗船料を払ったりするからね。名人級にならないと、なかなか元が取れない。まあ、サンデーアングラーの釣果で元が取れるようになったら、この国もいよいよ終わりだと思うけどね。

来年こそ、元を取るぞー!!