日干し煉瓦の家

イランの大地震で思いついたこと

2003年12月30日

イランの大地震で4万人以上の死者が出たらしい。特に南部のバムという街では人口8万人のうち65〜70%の人が家の下敷きになったようだ。もしかすると、この大地震の死者は5万人を越えるかもしれない。

さて、ここでひとつ疑問が出てきた。

『日干し煉瓦の家ってのはわかる。でも、屋根はどうやって作るのよ?』

今日の疑問はこれだった。日干し煉瓦の壁を作る方法はわかる。でも、屋根がどうなっているのかわからない。これはもう「地下鉄は電車をどうやって地下に入れたのか」に似た、夜もオチオチ眠れなくなるような疑問である。

『とりあえず倒壊した日干し煉瓦の家をインターネットで探そう』

http://news.fs.biglobe.ne.jp/news/photo/jj031228-1591452.html

『おや? 跡形もなく崩れ去った粘土の山があるかと思えば、まったく崩れていない家もある』

『壁は崩れているが平らな屋根だけ無事な家もある。いったいこれはどうなってるんだ?』

謎が謎を呼んだ。

この日記を書きはじめるまでに3時間ほどネットサーフィンしたが、未だに答えが見つからない。壁の高さが2mほどだということはわかったが、肝心の屋根については平らだということしかわからないのである。(雨がほとんど降らないから屋根は平らでかまわない。また、部屋の中ではペルシャ絨毯の上に座るので天井は低くてもよい)

えーい、めんどくせぇ! 勝手に想像しちまえ。

貧乏人は日干し煉瓦の家

中途半端に小金持ちの家

裕福なイラン人の家

この想像は「当たらずとも遠からじ」であろう。しかし、気になるので知っている人がいたら是非教えてほしい。みなさんは、こんなこと考えないかなぁ? アタシとしては、当然考えることだけどね。

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その後、ドイツに留学中の artaxerxes さんから答えをいただいた。皆さんにも正確な知識を身につけてほしいので、引用させていただこう。

 日干し煉瓦の家の屋根ですが、壁の上端に木の梁(はり)を渡して板で間をふさぎ、藁などで保護して湿気を防ぎます。その上に粘土を塗ると平屋根になりますが、イラン北部やトルコのような雪の降る地域だと切妻屋根にするところが多いみたいです。

 農村部でもコンクリートやブロックを使った家がちょくちょく出来つつありますが、家の基本的な構造は同じです。都市部では鉄筋入りの建物もあるにはありますが、日本のものに比べ非常に脆弱です。

 日干し煉瓦はなんといっても材料費がただなので、今も多く使われています。一万年の伝統がある建材だけに、脱・日干し煉瓦はなかなか難しいでしょうね。

 今回の地震の被害が予想以上に多くなった理由の1つに、崩れた日干し煉瓦が粉末状になり、埋もれた人を窒息させたことがあるようです。コンクリのブロックならば割れてもそこまで細かくはならないので、瓦礫の下敷きになった人が呼吸できる空気の通り道が確保できたのですが。

いやぁー、非常にためになったね。ありがとう、artaxerxes さん。

それから、アタシャこんなことも考えた。

『今までにアタシがしてきた人道的支援って・・・』

するとナホトカ号が沈没したときのことが頭に浮かんできた。これは日本のことだから放っておけなかったのだ。

ナホトカ号重油流出事故について

今から7年前、1997年1月2日のこと。島根県沖で沈没したナホトカ号から流出した重油が、海流に乗って福井県や石川県の海岸に漂着した。このときアタシはどうしたか・・・

これらは役に立ったかもしれないが、実は人道的支援に託けた(かこつけた)ゴミ処理だったのだー。

(`⊥´)ゞ

イラクやアフガニスタンも悲惨だが、一瞬で5万人も死んでない。今、どこが一番悲惨かというと、やはりイランでしょ。イラクやアフガニスタンは日本国として莫大な支援をしているから、個人が人道的な支援をするとしたら、真っ先にイランだと思う。ちょっとは寄付するかな。クダラナイ映画を見るよりは、イランに2千円寄付した方が心が晴れるだろう。

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