高橋尚子アンケート

玉虫色でも良かったが

2004年3月16日

きのうの晩、asahi.com に「高橋尚子の落選をどう思う?」というアンケートがあったので投票してみました。

アンケートのURLは

http://www.asahi.com/special/vote/takahashi/result.html

A.日本陸連の選考を支持する

B.実績がある高橋が選ばれないのはおかしい

皆さんはどちらを選ぶでしょう?

アタシはアンケート結果を見る前にAを選びました。でも、高橋が選ばれても『おかしい』とは思わなかったでしょう。「なんのための選考レースだ!」・・・なんて言いません。

このアンケートは意見を書き込むこともできるんですが、読者の意見を読んでみると・・・、比較的高齢な方に「怒り」が多く見られ、現役世代の意見は「まあしょうがないか」というカンジでした。また、若年層は「当然!」と言う人がいるかと思えば「高橋がかわいそう」と言う人もいて意見がバラバラのようです。

年功序列ですべてが丸く収まっていた時代の人は面白くないでしょう。なんでもかんでもテストの成績で優劣をつけられるのに慣れてないんです。「功労者」として年老いてからも大切にされてきましたから。

とにかく、これで「古き良き時代の日本」が終わったような気がします。これからは誰が見てもわかりやすく、アメリカ的に「白黒つける」時代になるのかもしれません。(政界以外は)

では、「高橋尚子が選手、坂本直子が補欠」という結果になっていたらどうだったかというと・・・、灰色じゃなくて玉虫色の決着になっちゃうんですねー。白と黒を混ぜたら灰色にしかなりませんが、なぜか日本では玉虫色という表現になります。

「総論賛成・各論反対」のことを「玉虫色の決着」と言うんですよ。この場合、高橋を選んでも大多数の人は「連覇がかかってるし、日本人最高タイムを持ってるし、世界最高記録を作ったこともあるし、年齢的にアテネが限界だし、人気抜群だし・・・」ということで「総論賛成」になったでしょう。

確かに選考レースではいい成績を残せなかったけど、「まあ、かたいこと言わずに」で済ませることもできました。今回は有森選手をオリンピック代表に選んだときや、カズをワールドカップ代表から外したときより、多くの人を納得させやすい状況だったのです。なんたって前回のメダルが「金」なんですから。その上、女子マラソンでは、有森選手が2大会連続でメダルを獲得した実績もあります。なんやかや言われながらもね。

じゃあ、なぜきのうアタシはAを選んだのか?

それが自分でもよくわからんのですよ。 (`⊥´)ゞ

一晩グッスリ寝てみたら『やっぱりBかなぁ?』と思いはじめました。高橋がすでに「過去の人」だったらAでいいんです。でも31才で「過去の人」にしてしまうのは、あまりにももったいないでしょ。国民栄誉賞はさすがに安売りだったと思うけど、日本人が大好きなマラソンで金メダルを取った人なのです。シドニーオリンピックでみんなを感動させてくれたじゃないですか。

アンケートの数字も時間の経過とともにBが多くなってきました。昨夜はAが約9,000、Bが約6,000でしたが、アンケート終了時にはBが42%まで伸びていたんです。やっぱり冷静に考えてみると、あまりにももったいない選択だと思いますね。数字の伸び方にそれが表れていました。

じゃあ、いったい誰が高橋落選を決めたのかというと・・・

2004.3.16 Yomiuri On-Line より

増田明美理事は、「関係者はみんな高橋さんを選びたがっていた。どうやったら選べるか考えていた」と語る。断念せざるを得なかった一因について、ある陸連幹部が明かしたのが、「会長の意向」だった。理事会の冒頭、河野洋平・日本陸連会長は、こう語った。「誰でも納得できる結論を導き出したい」

・・・ということで、河野洋平さんの一言が決め手になったらしいです。