オーシャン・オブ・ファイアーの感想

ダマスカスに海などないっ!

2004年4月29日

きのうは仕事を早めに切り上げて映画館に行った。話題になっているので紀里谷和明監督の【CASSHERN】でも観てやろうと思ったのだ。ところがどっこい、【CASSHERN】はレディースデイで満員御礼状態。一番前の席しか空いてないと言うじゃないの。これは紀里谷監督の奥さん、宇多田ヒカルのおかげかな? とにかくスゴイ人気だよ。

仕方ないので、アタシャ30分ほど本屋でヒマツブシをして【オーシャン・オブ・ファイアー】を観ることにしたのだが・・・

この映画ねー、一言で言うと「可もなく不可もなく」なんだ。野球にたとえると、ピッチャーの球が適当に荒れて、ノラリクラリとピンチをしのいでいく。で、その間に味方がコツコツとリードして、そのまま逃げ切ったというカンジなんだなー。

要するにコレと言った見どころがないわけ。主役がロード・オブ・ザ・リングのアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)だということ以外、大した話題もない。まあ、最後まで退屈はしないけど、大きな山場もないんだ。ヴィゴ様が死ぬわけないから緊張感がないんだよ。

良く言えば安心して観ていられるんだけど、ヴィゴ様のファンじゃないとキツイ。だからアタシにとっては今年観た映画の中で一番印象の薄い映画になっちゃうかも。映像は悪くないけど、ストーリーをクソミソに言える映画の方がまだ観た気がするんだ。

おっと、そう言えばこの映画には大きな間違いがひとつある。それは何かというと、序盤で砂漠横断レースのコースはペルシャ湾から4,800km(3,000マイル)の砂漠を越えてゴールがダマスカス(シリアの首都)と説明されるのだが・・・ここで地図をよーく見てちょうだい。(わざわざ説明のために地図まで描いちゃったよ)

中東イラクの地図(スンニ・トライアングルの位置とか、ダマスカスの位置とか)

砂漠を走ってきた馬がゴールを駆け抜けると、そこは海岸なんだ。アタシャけっこう地理にウルサイので、そこで『えっ?』と思った。

『ダマスカスって港町だっけ?』

『アタシの記憶が確かならば・・・』

『やっぱりね、少なくとも字幕屋さんの間違いだ』

『この映画の場合、ダマスカスはゴールじゃなく、経由地でなければならない』

ということで、アタシの知識が勝利したんだな。

「ダマスカスに海などないっ!」

だから思いっきり馬鹿にしちゃいましょう。さあ、皆さんもご一緒にシュプレヒコール!

「ダマスカスに海などないっ!」

「ダマす“カス”にはダマされないぞー!」

評価 C-。これと言った山場がなく、かなり印象が薄い。この映画は子供ダマシに近いぞ。絶対変だよダマスカスがゴールなんて!(この文章には絶対の自信を持っています。その証拠に公式ホームページにも「アラビア半島最南端のアデンから、灼熱の砂漠を越えてシリアのダマスカスへー全長3000マイル(約4800キロ)にも及ぶ壮絶なサバイバル・レース=<オーシャン・オブ・ファイアー>」とハッキリ書いてあります。是非お確かめください)

子供にウソ教えちゃイカンなー。大人はウソだってわかるけどさ・・・ブツブツ

責任者出てこーい! BBS

2004年5月9日追記

まあ、日本人でこの間違いに気付く人は100人中数人がいいところでしょう。アメリカ人なんてもっと地理に疎いらしいから、ほとんど気付かれないと思う。

だけど、あとから海岸のシーンを追加したとしても、「ダマスカスまで」というセリフを「ベイルートまで」に変えれば済むんですよ。どうしてこんなミスをしでかしたのか不思議でならないわけ。

これね、もしも関係者の方が見ているなら、DVD を発売するまでになんとかしてほしい。セリフをひとつ差し替えるだけで済む話でしょ。それがどうしても難しいと言うなら、素直に「ミスがあります」ってことを謳った方がいいな。ダマスカスの位置は絶対動かせないからさ。