ビッグ・フィッシュの感想

人を幸せにするウソ

2004年6月3日

この話、アタシにとってはイマイチなんだよな。いい話だけど・・・、アタシにとっては当たり前すぎるんだ。毎日毎日、ツマラナイ日常の話を Special Version に書き換えているわけだからね。

ありのままを伝えても芸がないでしょ。だから話の順序を組み替えたり、連想した話を折り込んだり、都合のいいセリフをパラパラふりかけて味付けしているんだ。ときにはサービス精神で無毒なウソを練り込むことだってある。その方が読む人をチョッピリ幸せにできると思うから。

アタシがいつも書いている話・・・。それは、大して釣れなかった小物釣りの話とか、仕事をさぼって観に行った映画の話。あるいは旅先で食べたラーメンの話。仕事先で小耳にはさんだバカ話。だいたいそんな話ばかりで、本当はちっとも Special な話じゃない。

アマゾンの奥地に行ったとか、南海の孤島で巨大魚と格闘したなんて話はひとつもないんだ。誰だって日常的に経験する話さ。言い換えれば、『そんなもん読んでどうする?』ってな話だよ。ホントのこと言うと。

でも、インターネットという通信手段のおかげで、そんなアタシのバカ話を毎日1,000人以上、いや実は先月なんか2,000人以上の人が毎日読んでいた。驚いたことに、信じられないけど・・・、いったい世の中どうなっちまったんだろう?

だから・アタシは・いつも・チョットだけ読者のために話を膨らませる。それは絵描きが絵を描くようなものだ。写実的ではないけど、抽象的でもない。ありのままの日常とは、ちょっとだけ違うモノを書こうとしてる。たとえばこの話(コロネット作戦)を筆無精の人がイヤイヤ書くとこうなるだろう。

今日はタチウオを釣ろうと思って金沢八景の太田屋に行った。このあいだ友達と来たのが最初だから、途中チョット道に迷ってしまった。

『あっ、ここだ!』

右を見ると運河の向こうに「太田屋」の看板が見えた。

“ガッチャーン!”

あーあ、今日の釣りはこれにて“しゅーりょー!”

じゃあ、寝ます。

いつもこんな調子だから【ビッグ・フィッシュ】はアタシにとって当たり前すぎたのだ。いい話だけど・・・、レイトショーで見るのにちょうどいいぐらいの「まあまあ」(B-)という評価になるね。

日常の生活にほんのちょっとスパイスを加えて日記を書けば、PRICELESS(お金で買えない何か)が残ることがある。それは読者のためでもあり、自分のためでもある。一日一日を無為に過ごさないために。

そうそう、そう言えばこんな話も書いたな。そしたら、最後まで読まずに真っ赤なウソの部分を掲示板で引用した人がいたんだ。これには笑っちまったなぁ。人の話は最後まで読めっちゅーの!

燃費向上について、皆さんどうされてますか?(アタシの真っ赤なウソを信じて引用しちゃった掲示板)

しかし、これはまだまだ序の口で、世の中にはもっともっと「信じやすい人」がいる。この人もまた「困ったちゃん」なんだけど・・・、だいぶ前の話、【にゃんだこれ? ジェイペグ】という話を読んだ大学院生からメールをもらったことがあった。そのメールに何と書いてあったかというと・・・

-前略- 私も音声感応シャッターの研究をしています。

-中略- 是非、一度ネコにゃんカメラを見せてください。

そんなもん、実際にあるわけないだろーが!! フィクションだってわかってくれよ。機械音痴のアタシがそんなもの作れるわけないでしょ。ったくもぉー。(これは実話)

というわけで、普段から作り話ばかりしているアタシにとって【ビッグ・フィッシュ】は当たり前すぎた。でも皆さんはレンタルになってからでもイイから観てちょうだい。そうすれば人を幸せにするウソもあるってことがわかるよ。

最後に・・・、このページのリンクを順番通りに読めば、おそらく2回ぐらい笑えるだろう。ヒマなときに読んでみて。読むのに20分ぐらいかかると思うけどね。

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション

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