ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

感想

2004年6月20日

アタシャ原作を読んでない派なのですがぁ・・・、おそらく第三作はシリーズ中イチバン面白くない部分なのでしょう。後半への布石という印象が強くて、この映画単体で観た場合は盛り上がりに欠けます。もし第三作が面白いところだったら、監督交代なんて有り得ないよね。

じゃあ、何がいけなかったのか?

今回は、今まででイチバン恐ろしげな「吸魂鬼」というものが出てくるのですがぁ・・・、その恐ろしさが画面から伝わって来ないんです。魂を吸い取られることが、どれだけ恐ろしいことか観客にはわかりません。つまり「溜め」がないんです。「来るぞ、来るぞ、来るぞー・・・キター!」という「溜め」がなくて、見た目の不気味さだけになってる。これじゃ大人は怖がるはずもない。(ホラーじゃないけど)

その他にも、説明をカットして無理矢理話を進めたって印象があるんだなー。だから、原作を読んだ人は「なぜあそこをカットしちゃうんだ!」と言いたくなるだろうし、原作を読んでない人は、どこをカットしたのかさえわからない。

この第三作には後々生きて来るであろう重要な設定があるんだけど・・・、第三作自体が後々のクライマックスをより効果的にするための「溜め」になってるのかもね。長い物語にはどうしてもこういう部分が必要なんだけど、そこだけを見ちゃうと面白くないわけよ。

館内が明るくなって

まず後ろに座ってたヤツが「微妙」と言って席を立った。その後、駐車場に向かって歩きだすと「よくわからなかったねー」という声がちらほら。

後々生きて来るであろう重要な設定・・・ほとんどそれだけってカンジでしょ。今回は爽快感やハラハラドキドキがとても少ない。最初の風船おばさんが面白かったぐらいかな。四作目以降に期待は持ち越すけど、この作品単体の評価は B 止まりってとこです。

風船おばさん

なお、四作目の監督はイギリス人のマイク・ニューエルに交代します。今回はメキシコ出身のアルフォンソ・キュアロン監督で、美術的にはなかなか観るべきところがあったんだけどねー。