世界の中心オヤジ

SI単位布教編-1

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2004年7月12日

これは、あるジコチューの物語である。2年前のある日、「世界の中心オヤジ」がある船宿の掲示板に現れた。ちょっと長い話だが、しばらくおつきあい願いたい。それではまず、話をはじめる前に必要な知識を身につけてもらおう。これから起こる事件をカンペキに理解するために・・・

SI単位とは

簡単に言うと長さの単位をメートル、重さの単位をグラムで表す国際単位のことです。なお、SI単位ではエンジンの出力をキロワットで表します。

国際単位のことを英語では International System of Units と言いますが、アメリカでは未だにヤード、フィート、ポンド、オンスなどの単位が使われています。ですから、この問題に関してはメートル原器のあるフランスの影響力が強いため、フランス語の Le Systeme International d'Unites の頭文字を取ってSI(エスアイ)単位と呼ばれているのです。

ドラグ(Drag)とは

釣りのリールに付いている機能のことです。細い糸の方が摩擦抵抗が少ないので、遠くへルアーや仕掛けを飛ばせますよね。そこで、細い糸で大きな魚を釣るために、リールにはドラグ設定という機能があります。魚が強く引いたとき、設定した強さを超えるとリールから糸が吐き出されるようになってるんですよ。

この機能が付いているおかげで、細い糸でも大きな魚が釣れるのです。今回の話の発端は、ルアーでシイラを釣るときのドラグ設定でした。

ポンドテストとは

「釣り糸の強さ」を表します。釣り糸の太さや重さを表す単位ではありません。糸が切れる荷重をポンドで表しています。たとえば10ポンドなら、10ポンド以上の力で魚が引いたときに切れなきゃいけないんです。(この強度は水中強度に設定してあるため、地上での強度は10ポンドを超えることがあります)

普通の工業製品には安全域があって、説明書に書いてあるより若干オーバーしても大丈夫ってことの方が多いですよね。ところが、釣り糸の場合は10ポンドという表示なら、10ポンド以内で「確実に」切れなきゃイケナイというルールがあるんです。

これは、アメリカの IGFA という団体が釣りを競技としてやっているからポンド表示なんですよ。日本にもこの競技に参加している人がいるので、アメリカがポンド・ヤード法を変えない限り、釣り糸にポンドテスト表示を入れる習慣は続くでしょう。

なお、20年以上ルアーフィッシングに親しんできたアングラーは、釣り糸の強度をポンドで言い表わしたり、オモリやルアーの重さをオンスで言い表すことを「カッコイイから」なんて思ったことは一度もありません。外国製品しかなかった頃からルアーフィッシングに親しんでいるから当たり前なのです。そこんとこ誤解しないようにしてください。

これで予備知識はオッケー。それではつづきをお楽しみください。