ウツな気分が消える本-1

草枕的人生

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2004年11月18日

本に書いてあったことをいくつか紹介しよう。本の題名は【ウツな気分が消える本】(知恵の森文庫)。この本はたまたま寄ったコンビニで目に止まった。帯に書いてあった一行は・・・「好き嫌い」で生きればストレスはなくなる!

果たして「帯の一行」は真理だろうか? それが気になったので、思わずレジへ運んでしまった。本当はタバコとジュースを買おうとしただけなのに。

どうなんだろう?

少なくとも、現在受けているストレスからは解放される。ただし、あまりにも「好き嫌い」で物事を判断すると、生活が破綻しかねない。「仕事がイヤになった」→「即! 辞表」、「愛情冷めた」→「即! 離婚」では、客観的に見ると不幸になる。

しかし、今までの経験から言うと、「帯の一行」は真理だ。『気が進まない』と逃げていた仕事は、結局うまくいかずに没になる。自分の信念を曲げなきゃならない会社とは結局おさらばした。

その後、直感に頼って生きはじめてからは、ほとんどストレスを感じない。客観的に見たらお世辞にも「幸せ」と言えないだろう。だが、ストレスを感じないということは、ある意味「幸せ」なのかもしれない。

裕福な家に育ち、いい学校を出て、いい会社に就職し、とんとん拍子に出世して美人の嫁さんをもらい、何不自由のない生活を送るのが「幸せ」とは限らない。そういう人に限って、ちょっとでも歯車が狂うとストレスに押しつぶされてしまう。平社員は「景気が悪いんだから仕方ない」と言えるが、人の上に立つとそうも言えない。

だから、他人から見て『幸せそう』なんて状態はアテにならないのだ。ストレスは幸福感を奪ってしまう。他人から見てどんなに『幸せそう』でも、実はそうじゃない人だっている。だってそうだろ。イラクには死にたいと思ってる人なんかいないはずだ。だけど、日本には死にたいと思ってる人が山ほどいる。この本によると、「毎年3万人の自殺者が出るということは、その10倍自殺志願者がいて、さらにその10倍、自殺志願者予備軍がいる」・・・らしい。

だからアタシは、やりたいことだけやる。もちろん、ちょっと我慢すれば、もっと儲かるのはわかってる。だけど、宝くじでも当たらない限り、金と時間は引き換えだ。気合いは切羽詰まってから入れればいい。すると、より長く「好きに使える時間」を過ごせる。ほとんど生産性のない時間だが、平穏無事な時を長く過ごした方が「お得な人生」と言えるかもしれない。

「稼ぐが勝ち」とか「世界一の金持ちになってみろ」とか「プロ野球買います」とか「100億稼ぐ仕事術」とか、そういう本を読むのもいい。だけど、こんなのもいい。

夏目漱石「草枕」より

山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角がたつ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくにこの世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安いところへ
引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生まれて、画ができる。

つづきあり