ヒロシです

ネタを考えてみました

2005年1月5日

最近「ヒロシです」というギャグが流行っているらしい。早速真似してみよう。

ヒロシです。床屋代が犬に負けるとです。

ヒロシです。犬にセーターを着せるぐらいなら、俺にください!

ヒロシです。オークションに出品したら、1円で落札されてしまいました。

ヒロシです。ラーメン屋で注文を飛ばされました。

ヒロシです。「年末はプーケットに行く」と、ウソをついてしまいました。

ヒロシです。「プーケットに行く」と言ったのに、電話も鳴りません。

さらに、別バージョンを考えてみた。ヒロシは熊本県出身と書いてあったので、情けない熊本県人をイメージ。

左門です。大リーグボール1号が打てません!

左門です。大リーグボール2号も打てません!

左門です。大リーグボール3号は、かすりもしません!

左門です。星君っ! 打てるボールを投げてほしかとです!

左門です。幼い兄弟がお腹をすかしとるとです。

左門です。大リーグボールの実験台にするのはやめてください!

「ヒロシです」は、最初『なんじゃこりゃ?!』という印象だった。思いっきり笑うには少し慣れが必要なのだ。予めどういう芸風なのか理解している必要がある。修飾語を極限まで削ぎ落として、瞬時に情景が浮かぶセリフを考えなければならない。

日常の情けない思いとか、貧乏くさい生活の様子。それから、誰にでもありがちな失敗などを短いセリフにする。おそらくヒロシネタで笑えない人は絵が苦手だろう。イメージを頭の中でパッと絵にできない人だと思うわけ。

たとえばね・・・

「ヒロシです。僕のサドルがありません!」

これを友達のM君はまったく理解できなかったが、アタシは思わず吹いた。それぐらい人によって反応が違う。(M君は「サドル」が何だかわからなかったので問題外かもしれないが・・・)

このネタを誰にでもわかるようにしてみよう。

「ヒロシです。学校帰りに駐輪場へ行ったとです。そしたら、僕の自転車のサドルが盗まれてました」

ほらね、状況はわかるけど、まったく面白くないでしょ。こういう一発芸なんだよ。「情けない様子」をなるべく短いセリフにするんだ。そのとき、状況は漠然としていた方がイイ。その方が過去のワンシーンを思い出す確率が高まるんだ。

もっとわかりやすく解説しよう。オデブな文章では一瞬の情景が伝わらないってことを。

「雪国」(川端康成)より

国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった。

↓改悪例

北陸線に乗ると幾度も幾度もトンネルを抜ける。乗ったときは曇り空だったが、敦賀あたりで長いトンネルを抜けた途端、あたりの景色が雪国に変わった。

要するに、余計な言葉が邪魔で、情景がスパッと浮かんでこないのだ。収集した情報をすべて書くと、かえって伝わらない。「国境の長いトンネル」の名前や場所なんか、読者にとってはどうでもいいことだと割り切る必要がある。万人が行ったことのある場所など、この世に存在しないのだから。

これはね、ブログにも言えることだよ。アタシの場合も一度ざっと書いたあと、余計な部分をドンドン削ぎ落とす。短い方が圧倒的に伝わるからだ。どうせ人間ってヤツは余計な修飾語など、すぐに忘れてしまうんだよ。