Ray

天才は打ち出の小槌

2005年2月2日

なかなか面白い映画だった。ミュージシャンとして大成功したレイ・チャールズの半生を描いた伝記映画だけどね。キレイ事ばかり並べずに、ダークな部分を描いたのが良かったんじゃないかな。

過去に伝記映画で頭にきたのは【オールドルーキー】(デニス・クエイド主演の野球映画)。あれはダメだった。最初から結末が見えていたし、ダークな部分が全くないんだ。そういう伝記映画ってのは退屈なだけで感動がない。まあ、製作がオコチャマ相手のディズニーだったせいもあるけどね。

そう言えば、アカデミー賞に11部門もノミネートされたという【アビエイター】も大富豪ハワード・ヒューズの成功物語らしい。そんなに良かったのかな? 日本人ってお隣のK国の人ほどではないにしろ、かなり陰湿な「ひがみ根性」を持ってるでしょ。キレイ事を並べた伝記だと反発必至だと思うんだよ。

なにしろ「出る杭は打たれる」なんて言葉が当たり前のように囁かれる国だからね。日本人は成功者を正当に評価しようとしない。たとえば青色発光ダイオードを発明した中村修二教授(現・カリフォルニア大学サンタバーバラ校)がいい例だ。

和解金の6億円という金額は決して安くないけれども、青色発光ダイオードによって日亜化学工業がこれから得るであろう莫大な利益は無視されている。こんな判決はアメリカじゃ有り得ない。今回の判決は日本の将来をかなり暗くしたと思う。

青色発光ダイオード 日亜化学と若い技術者たちが創った(著者:テーミス) 負けてたまるか!青色発光ダイオード開発者の言い分 (著者:中村修二)

青色発光ダイオード 日亜化学と若い技術者たちが創った(著者:テーミス)
負けてたまるか! 青色発光ダイオード開発者の言い分(著者:中村修二)

このままでは優秀な人材の海外流出が止まらない。野球選手にしろ、科学者にしろ、超一流はみんなアメリカに持って行かれてしまう。それから、K国に買収されて企業秘密を売ってしまう技術者も多いらしいぞ。たとえば液晶の技術なんか、そういうカラクリで流出したらしいんだな。

馬鹿げてるよね。アタシは過去に何度も書いているが、国際競争力を維持するためには「出る杭は打たれる」なんて言葉を死語にしなきゃイカンのだ。天才は打ち出の小槌なんだよ。だから目立っていいんだ。世の中、目立ってナンボなの。目立つ子供には幼い頃から英才教育をすればいい。そうすれば日本で育った天才達がビッグマネーを日本にもたらしてくれるだろう。

今日は映画とほとんど関係ない話になったけれども、【Ray】はそんなことを感じさせてくれる映画だった。ジェイミー・フォックスの熱演も観て損はない。だから評価は B+ にしておこう。

レイ・チャールズは大天才だよ。多少?・・・薬の力も借りたようだけどね。