ライブドアの今後

形勢不利は間違いない

2005年2月25日

ニッポン放送は新株を大量に発行してライブドアを単なる一株主に転落させようとしている。フジテレビとニッポン放送は10日ほどノーコメントだったが、きのうから大々的な報道を開始した。ということは・・・よほどこの作戦に自信があると見ていい。これは練りに練られた作戦なのだ。

ライブドアの次の一手など先刻ご承知。たとえ新株発行が差し止めになったとしても、時間さえ稼げればOKだ。時間を稼げば投機家がイヤ気してニッポン放送株を手放すだろう。そうなればフジテレビの TOB が成功してニッポン放送株を25%以上取得できる。フジテレビがニッポン放送株を25%以上取得すれば、たとえライブドアがニッポン放送株を過半数買い集めたとしても、フジテレビの決定に対して拒否権を行使できない。

ここで今までの経緯を思い出してほしい。ホリエモンはフジテレビがニッポン放送株を25%以上確保した場合、増資を行うと言っていたよね。ということは、ニッポン放送の新株発行が差し止めになった場合、自身もその手は使えないってことじゃないかな。(これこそが、新株発行作戦の狙いだと思う)

ニッポン放送はライブドアの手中に収まるかもしれない。しかし、ライブドアがほしいのはラジオ局ではない。あくまでもフジサンケイグループを牛耳ることが狙いだから、ライブドアのもくろみは半分も達成されずに終わってしまうのだ。

おそらくフジテレビは投機家の興味を削ぐような報道を続けるだろう。3月7日まで TOB の期間を延長したが、それでも25%集まらなければ TOB の価格を引き上げて再々延長。さらに投機家の不安を煽ってくるはずだ。もしかすると、有名タレントを使ったエゲツナイ作戦(ホリエモンバッシング)まで考えているかもしれない。

さらにその先を読んでみる

ホリエモンは大幅にグレードダウンした第2作戦に移るかもしれない。それはニッポン放送を支配した後、ニッポン放送が30%の株を持っている横浜ベイスターズのオーナーになることだ。が、しかし・・・神奈川県以外でほとんど人気のないベイスターズ。ニッポン放送でナイター中継をしても、チームが強くなきゃ聞いてもらえないだろう。

本業で儲かっている楽天なら野球で多少損しても宣伝費として吸収できる。だが、本業が中途半端なライブドアは、野球チームに多大な投資をする余裕などないはずだ。第一、ラジオ局はスポンサーが付かなきゃ儲からない。

ニッポン放送(ライブドア放送?)・ベイスターズナイターにどれだけのスポンサーが付くと思う? 巨人戦以外は寂しいもんだぞー。TVK のベイスターズナイターは、巨人戦以外ろくなスポンサーがつかないんだ。毎回 TVK ハウジングの CM ばかり流してるからね。

ホッシー人形

ベイスターズのマスコットは「ホッシー」

それに、ホリエモン・アレルギーの人と野球ファンは年齢が高いほど多い。毎回終わるたびに「リーマン・ブラザーズをよろしく」だの「ライブドア・ブログをよろしく」だの言われてみなよ。既存のベイスターズファンまで離れていきそうだ。だから、ベイスターズ買収もなさそうな気がする。やはり政財界のお偉方に嫌われたらどうしようもない。マスコミの天下なんかそう簡単に取らせてもらえないのだ。

まあね、ホリエモンのおかげで、みんな少しは株式市場に興味を持ったよ。野球界も多少風通しが良くなった。それは大きな功績だったと思う。でも、今回の買収騒動はリーマン・ブラザーズ証券のオモチャにされるのがオチだろうな。当面、生かさず殺さずってところに落ち着くんじゃないだろうか?

なにしろホリエモンは焦りすぎ。何の根回しもしないから、政財界から拒否反応が出るのも当然だ。若者の支持をいくら集めても、実際に日本を動かしているのは頭の硬い団塊の世代だからね。本業で認められない限り大成功はないと思うよ。

このまま突っ張れば将来ライブドアが潰れて、ホリエモンがいじめられ役のタレントに成り下がる可能性だってある。出川哲郎にいじめられ役の手ほどきを受けるホリエモン。抱かれたくない男のナンバーワンになるホリエモン。それはそれで面白いかもしれない。見てみたいものだ。

だが、儲からないと見ればホリエモンは撤退も素早い。高崎競馬をどうにかするって話はどうなった? もうその話はなかったことになってるんじゃないか? ダメならサッサとニッポン放送株をフジに売り払って次の作戦に移るだろう。