ロング・エンゲージメント

アメリの続編じゃない

2005年3月18日

監督:ジャン=ピエール・ジュネ。主演:オドレイ・トトゥは【アメリ】の時と同じ。主人公が空想好きなのも似ているかな。だけど、これは戦争映画だから【アメリ】の続編と勘違いしてはいけない。けっこうグロいシーンやエロいシーンもあるんだ。

アメリ

アメリ(2002年アカデミー賞5部門ノミネート作品)

時代は第一次世界大戦中で、フランス軍とドイツ軍が激しく戦っている。【ロングエンゲージメント】は「愛と奇跡のミステリー」という宣伝文句になっているけれども、実はビックリするほど戦闘シーンにエネルギーが注がれた映画だった。

砲撃シーンはかなり迫力があるし、CGもこのあいだ見た【ローレライ】よりはるかに本物っぽい。俳優一人一人が選び抜かれているのもわかる。『なんでこんな端役にジョディー・フォスターなの?』・・・そう思ったぐらいだ。

ちょっと登場人物が多くて混乱しやすいが、特徴ある顔立ちの俳優を選んでるから、真剣に見ていれば徐々に謎が解けていくだろう。でも、かなり真剣に見ていないと、誰が誰だかわからなくなるかもしれない。フランス人なら見慣れた俳優かもしれないが、日本人が知ってるのはオドレイ・トトゥとジョディー・フォスターぐらいでしょ。

灯台のシーン、手榴弾を飛行機に向かって投げるシーン、マッチを擦るたびに××を○○でいくシーン、マッサージのシーン、ジョディー・フォスターの濡れ場、ギロチンのシーン・・・いろいろ見せ場がある。全体にセピア調のエフェクトがかかっていて、なかなか雰囲気もいい。

だけど、ちょっと見る人を選ぶ。疲れを癒すために気軽に映画を楽しみたい人は【あずみ2】の方がイイかもね。やはりフランス映画はどこかしら変わっているんだ。軍隊も日本軍とは比べ物にならない。ほとんど悲壮感なんてないよ。鼻にかかったフランス語だと締まらないんだ。突撃シーンもどことなくゆるいの。

ちょっと中途半端かなぁ。戦争アクションにしてはゆるすぎ。ラブストーリーにしては泣けないし、ミステリーにしては頭がこんがらかってスッキリしない。なんだかモヤモヤする。だからアタシの評価は【あずみ2】より一段低い C+ だね。もっとスッキリするか泣ける映画が見たかったんだ。とても完成度の高い作品だと思うけど、ストレートに脳を刺激してくれないので印象が薄くなってしまった。