アビエイター

笑えないものまね大会

2005年3月29日

【アビエイター】を観た。これは150億円もかかった大作である。しかし、3時間近い作品の中で、特に印象深かったのは・・・ケイト・ブランシェット(キャサリン・ヘップバーン役)の宝石を散りばめたベルトだった。

これは公式サイトのトップページでも見られるが、なかなか格好いいベルトだ。特に横から映したときのシルエットが美しい。アタシはなぜそんなところに目を奪われてしまったのだろう? 他にも目立つシーンはいろいろある。たとえばデカプリオが飛行機事故で火だるまになるシーンとか・・・

とても不思議だ。でも、アタシの目のつけどころは、まんざら間違っていなかったのかもしれない。この作品はアカデミー賞の本命と言われながら、作品賞、監督賞、主演男優賞を逃がした。受賞できたのは助演女優賞(ケイト・ブランシェット)、衣装賞、撮影賞、編集賞、美術賞の5部門だから、ケイト・ブランシェットのベルトに着目したということは、5部門のうち2部門に着目したことになる。

簡単にどんな映画だったかを説明すると・・・ハワード・ヒューズやキャサリン・ヘップバーンを知らない人がレオナルド・デカプリオとケイト・ブランシェットによる「ものまね大会」を見たようなカンジ。もっとわかりやすく言い換えよう。コロッケが沢田研二役、清水ミチコがユーミン役で登場する日本映画をアメリカ人が見ているようなカンジ。

笑い事じゃなく、本当にそうなのだ。客席にアメリカ人らしい男の観客がいたが、ヤツはわけのわからないところで笑った。おそらくヤツはキャサリン・ヘップバーンやハワード・ヒューズの特徴を知っていたのだろう。日本人が誰一人笑わないところでケラケラ笑うのだ。きっとものまねが上手だったのだと思う。

アタシが飽きて時計を見たのは残り35分のときだった。『えーっ、まだだいぶあるじゃん。クライマックスで驚かせてくれるんだろうな』そのときはそう思った。でもラストは・・・(この先は言えない)

とにかくエピソードが多すぎる。この長さで編集賞を受賞したということは、これでもギリギリまで贅肉を削ぎ落としたのだろう。しかし、TWA(航空会社)なんて初耳でパンナムしか知らない日本人は最後の方を余計だと感じる。かえって盛り下がっちまうわけだよ。

ということで、アタシの評価は B。もしアタシを信じるなら【アビエイター】より【サイドウェイ】を観てちょうだい。ずっと面白いから。