ミリオンダラー・ベイビー

渋い映画

2005年6月3日

いやぁー、救いのない映画でした。救いようのない(ヒドイ)映画という意味じゃないですよ。登場人物の将来に救いがないんです。もう、お先真っ暗の人達ばかり登場するの。

【ミリオンダラー・ベイビー】はボクシングを題材にした映画で、中盤まで【ロッキー】に似ています。ところが・・・

もうここまで言えばおわかりでしょう。後半ガラッと暗転するんですね。そして謎を残したまま映画が終わってしまいます。スッキリしないですよー。だからデートムービーには不向きです。ひとりでじっくり観てください。デートでこの映画を観たら、盛り上がるどころか・・・

だけど、味わい深い映画ですね。あとで気付いたんですが、親身になって登場人物の将来を心配していました。特にデンジャー君。アイツはこの先どうやって生きていくのでしょう? 「世の中なるようにしかならない」というのが答えかな?

とにかくこの映画には、いろんなメッセージが込められています。一度見ただけでは消化しきれませんけどね。内容がかなり哲学的なんですよ。しかも、アメリカの暗部をさらけ出すような登場人物の劣悪な生活環境。これで貧困、地域格差(特に教育)、人種問題などが浮き彫りになります。

僕らは普段、アメリカの華やかな部分ばかり見ているんじゃないでしょうか。こういう真っ暗闇があるからこそ、光り輝くハリウッドのようなアメリカがある。そんな気がしました。

えー、最後に評価ですが・・・【ミリオンダラー・ベイビー】は A- ということにしておきます。謎が謎のまま終わってしまうので、映画を観てスッキリしたい人には向きません。一緒に観た人と話もはずみません。ただ、自分の人生を見つめ直すキッカケにはなるかもしれませんね。本当に渋い映画でした。