民主党大敗

恐るべし劇場型選挙

2005年9月12日

衆議院議員選挙の結果は「自民圧勝」と言うより、民主党に対する「失望の現れ」だと思います。「改革を止めるな」というスローガンを自民党に使われたのも敗因でしょう。これによって、民主党は「改革を邪魔している」という印象を持たれました。

民主党が前回の選挙で掲げたマニフェストは何一つ実現していないし、マニフェストに書かれた道筋にもかなり無理があります。「高速道路無料化」なんて夢のまた夢で、すでに終わった話ですよ。それから、「年金の一元化」なんて簡単に言うけど、これは「郵政民営化」より、よっぽど難しい問題です。まず外堀から埋めていかないと、絶対できないことを結果だけ先に言ってどうする気なんでしょうか?

そのくせ、小泉首相が外堀からジワジワ埋めて、ようやく本丸に手を付けようとしている郵政民営化には反対しただけです。党内の意見がバラバラで国民が納得する対案を出せませんでした。これでは、支持団体(全日本郵政労働組合)のせいで、改革を邪魔していると取られても仕方ありません。高々27万人のために、大多数の無党派層を敵に回したのです。

民主党のマニフェストは、政権を任せたとしても無理でしょう。たとえば、高速道路を無料化したら、道路公団が作った借金も、道路の維持費も税金でまかなうしかないのです。「小さな政府」を作ろうとしているときに、そんなことをやっていいのでしょうか?

せっかく480議席のうち 177議席も与えたのに、民主党は国民の期待に応えられませんでした。自民党の出す法案に反対するだけなら、社民党や共産党にもできます。政治改革に影響力を発揮できないなら、民主党の177議員に支払われる給料こそ税金の無駄遣いという審判が下ったんですよ。

それに比べて自民党はうまくやりました。まず、景気が良くなったことを実感できます。いろいろ批判されましたが、公的資金を注入して、不良債権処理を進めた効果がやっと現れはじめたのでしょう。特に東京、神奈川では求人もグッと増えて、景気が目に見えて上向きになってます。(北海道はそうじゃないみたいですが・・・)

また、市町村合併が進んで「小さな政府」への第一歩を確実に踏み出したという印象もあります。さらに、「郵政民営化」に反対した造反議員を公認しなかったことで、民主党より意思統一にキビシイところを見せつけました。

それに追い打ちをかけるように、マスコミは造反議員と自民党が送った刺客の争いを「劇場型選挙」と名付けて、大々的に扱ったのです。これらがすべて自民党有利に働き、結果は自民党296議席。昭和30年以来、過去最高の議席数になりました。

公明党抜きでも安定過半数になったのは革命的大勝利ですね。無党派層が立ち上がれば、学会の組織票なんて目じゃないことが証明されたのです。公明党が3つ議席を減らしたのが何よりの証拠ですよ。これからも無党派層の力で日本を変えていきましょう。自民党がダメになったら、そのときは一斉に乗り換えればいいのです。支持政党を固定する必要なんてありません。政治に関心を持って投票に行けば、無党派層の力で世の中が変わるのです。

無情の宰相小泉純一郎

無情の宰相小泉純一郎