SHINOBI

日本の美しさ再発見

2005年9月30日

この映画はB級忍者アクションではありません。ロケーションや屋外セットが凝りに凝ってるんです。衣装から小物に至るまで、キャラクターデザインにも大きな見どころがあり、さらに出てくる俳優も全員個性的です。CG もなかなかで、久々に邦画を見直しちゃいました。

劇中、仲間由紀恵は伊賀忍者の頭領・朧(おぼろ)という役です。相手に指一本触れずに殺す術を持ってるんですが、どんな術かは言えません。これは是非映画館で見てください。馬も乗りこなしちゃうしね、仲間由紀恵はスゴイ女優だと思いました。

仲間由紀恵って本名なんです。沖縄県浦添市の出身ですが、浦添市に「仲間」という地名があります。仲間1丁目から3丁目まであるんですよ。

沖縄県浦添市仲間 付近の地図

そして、オダギリジョーは甲賀忍者の頭領・弦之介(げんのすけ)。あまりにも強すぎるため、伊賀と甲賀は400年も接触を禁じられていたのですが・・・

さあ、ここからです。「SHINOBI」は、忍者の住む山里がどんなものかをタップリ見せてくれます。伊賀・鍔隠(つばがくれ)は岩手県東山町の景勝地「猊鼻渓」(げいびけい)の奥にオープンセットが作られました。

スポニチ・Theater Annex

砂鉄川という川なんですけどね、渓流釣りをやったことがある方は名前ぐらい聞いたことがあるかもしれません。東北自動車道を中尊寺の辺りまで北上して、東にちょっと行ったところです。もちろんアタシは行ったことがあり、イワナをかなり釣った覚えがあります。猊鼻渓の舟下りはしてませんが、紅葉の時期はさぞかし良い景色でしょう。(同じような絶壁は、一関の「厳美渓」でも見ることができます)

この辺の紅葉は素晴らしいですよ。撮影を去年の10月から今年の1月にかけてやっているので、まさに最高に美しいときをフィルムに収めています。オープンセットは絶壁に囲まれたところに作ったので、撮影隊は1時間も船に乗って移動を繰り返したんですって。その辺のことは上のリンクに書いてありますので、あとで見てください。

あとね、紅葉の時期のオススメを挙げるとすれば、岩手・北上地方の夏油(げとう)高原温泉峡ですね。和賀川沿いの山がまるでパッチワークのような紅、黄、緑のモザイク模様になるんです。今までアタシが見た紅葉の中では一番美しかった。イヤなことをすべて忘れましたね。ストレスが溜まってる方は是非行ってみてください。

岩手・北上 夏油高原温泉峡 瀬美温泉 夏油高原温泉郷 入畑温泉 瀬目乃湯

夏油高原温泉峡(瀬美温泉と入畑温泉)

一方、甲賀の山里(卍谷)は鉱山の廃墟みたいなところに作られたようです。絶壁の岩山にはり付くような、とても荒々しい景観デザインでした。

甲賀の方がどちらかというと武闘派で、伊賀の方は超能力派ってカンジですね。最後は五対五の死闘になりますが、いろんな技が様々なロケーションで繰り出されるところが面白かったです。チャン・イーモウ監督の「LOVERS」みたいなシーンがあったり、ウルトラマンの必殺技・ウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪)のような武器が出てきたり・・・

衣装デザインも凝ってましたよ。芸術点は非常に高いです。他の人の感想を読んでみると、ストーリーに文句を言ってる人がけっこういるんですが、ストーリーを楽しみたい人は本を読めばいいわけで、ビジュアルとして面白い物をいかに短時間にまとめるかが映画監督の技とすれば、「SHINOBI」は高評価じゃないとおかしいです。

あっと言う間の101分。最後に浜崎あゆみの「HEAVEN」という曲がかかるんですが、曲が終わるまで200人近くいた観客がひとりも席を立ちませんでした。こういう映画の余韻って大切だと思います。『もう終わっちゃうの?』と思うぐらいがちょうど良いんですよ。だから評価は A- にしましょう。これは見た方がイイです。今年の邦画では、ここまでの最高点。

アタシャ、浜崎あゆみと言えばパチスロ・吉宗の「姫ビッグ」か押忍!番長の「操ビッグ」しか聴いたことないんだけど、たまにはこういうバラードもイイっすね。

浜崎あゆみ/HEAVEN

浜崎あゆみ/HEAVEN

最後に一言・・・沢尻エリカの指が長ぁーーーい! あんな手を見たのは初めて。