この胸いっぱいの愛を

映画の感想

2005年10月20日

「黄泉がえり」の塩田明彦監督が撮った作品ということで、楽しみにしていた。「この胸いっぱいの愛を」は、原作者も「黄泉がえり」と同じ梶尾真治。さて、どんな映画だろう?

この映画は「もし20年前にタイムスリップできるとしたら・・・」というファンタジー。ひとつひとつのシーンが門司の風景とマッチして、とても印象深く仕上がっていた。とにかくロケーションがイーンデス!

ネタバレになりそうなので、ストーリーについて書くのはやめよう。観る人によって、感動するポイントは様々だと思う。印象的なシーンがいくかあるので、その中に自分の記憶と似たシーンがあるかもしれない。

評価は B で「入場料分は楽しめた」ぐらいかな。ミムラのバイオリンは実際に弾いているように見えたから良かった。それから、勝地涼(「亡国のイージス」で如月をやった若手俳優)の演技もイイ。とても重要な脇役だったので、彼がもし下手なら、すべてブチ壊しだっただろう。

ただ、ひとつ難点を言えば、椅子のシーンかな。「椅子のシーン」と言えば観た人はわかると思う。確かに誰にでもわかりやすい見せ方だが、もっと暗示的にした方が良かった。あのシーンだけは『時間を節約しすぎ』という気がするね。あれだと真剣に観ている人は、イッキにしらけてしまうかもしれない。

以下余談

釣り人のクセで、どうしても映画の中に防波堤や港が出てくると「スミ跡」を探してしまう。「世界の中心で、愛をさけぶ」のときもそうだったし、「この胸いっぱいの愛を」でも目を皿のようにして探してしまった。

※スミ跡:防波堤や港内でアオリイカを釣るとき、ポイントの目印になるもの。よく釣れる防波堤にはイカスミがたくさんこびりついていることが多い。

「世界の中心で、愛をさけぶ」の庵治港(香川県)は地元の方から「アオリイカが釣れますよ」という連絡をいただいている。おそらく北九州の門司港でも釣れるだろうね。映画のロケ地に行ってみたいと思ったら、エギングロッドを持っていくといいと思う。

この胸いっぱいの愛を