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名古屋の冠婚葬祭

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1999年7月29日

まんじゅうの大量消費は結婚式、葬式がとても派手ということを物語っている。アタシの妹は名古屋市で教諭をしているが、会ったことも、名前を聞いたこともない他校の校長が死んだから香典を徴収すると言われて面食らったそうだ。名古屋人は『当然のこと』と思っているようだが、このとき妹は断固として香典を払わなかった。(神奈川県民から見ると当然の態度である)

冠婚葬祭に関して、たとえば神奈川県のアタシの家はどうかというと、数年前に向かいの家で不幸があったとき、誰が亡くなったのかしばらく知らなかったほどだ。85を過ぎたおじいさんがひとりいたので、『きっとおじいさんが亡くなったんだろう』と思っていた。

ところがどっこい、2ヶ月ほど経ったある日、向かいのおじいさんが家の前をノロノロ歩いているのに遭遇し、『もしや、幽霊では?!』とたじろいだ。アタシはあまりに驚いたので、家に入るやいなや「おいおい、お向かいのおじいさん生きてるよ!」と口走ってしまった。

『死んだのはいったい誰だったんだ?!』

この謎はしばらくして解けた。実は独立した息子さん(アタシと同年配)が交通事故で亡くなっていたのである。なぜわかったかというと、しばらくして向かいの家が亡くなった息子さんの子供を引き取ったからだった。

これは極端な例だが、首都圏では隣人の顔を知らないことも珍しくない。しかし、大都市の中で、名古屋だけは隣近所との付き合いをひときわ重んじるのである。おそらく名古屋の主婦は隣近所のネコの名前までスラスラ言えるだろう。

蛇足ながらこの件に関して、神奈川ではどうかも付け加えておく。隣近所のネコの名前は「シッ!」とか「コラ!」であることがほとんどだ。

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