蜜蜂ケンちゃんの悲劇

ある芸能人の離婚

2000年2月6日

朝、布団の中でウトウトしていたら、クダラナイことを考えはじめてしまった。それはどんなことだったかと言うと、『俺は蜜蜂ケンちゃんに比べれば、ずっと幸せだなぁ』・・・ということだった。

話は過去にさかのぼる。

数年前、ケンちゃんは若手の働き蜂だった。毎日花畑で蜜を吸い、巣に運ぶのが役目だ。働き蜂の仕事はキツく、どんなに頑張ってもスポットライトを浴びることなどないが、ケンちゃんは仕事が終わったあと、渇いたノドを潤す1杯のビールに幸せを感じる日々を送っていた。

ところがある日、ケンちゃんのブンブン・ダンスが女王蜂の目に留ったのがきっかけで、ケンちゃんの運命は大きく変わった。女王蜂の一声で、ケンちゃんは最下層の働き蜂から、一気に女王蜂の世話係に昇格したのである。

当然のことながら、蜜蜂王国でケンちゃんの存在を知らない者はいなくなった。ケンちゃんは毎日毎日、女王蜂にロイヤルゼリーを与えなければならないが、そのかわり社交界でスターの座を獲得したのだ。

しばらく時が流れた。

ある日、すっかりスターになったケンちゃんは、社交界のダンスパーティーで、AV 国の王女と仲良くなった。そして、女王蜂の目を盗み、数回ロイヤルゼリーを与えた。(これぐらいのこと、スターなら当然である)

しかし・・・この関係が、パパラッチのエジキになったのは不覚だった。

女王蜂「ケンちゃん! 誰のおかげで社交界にデビューできたと思ってるの?」

ケンちゃん「すみません、つい出来心で・・・」

女王蜂「もう2度と浮気ができないように、毎晩一滴残らずロイヤルゼリーを絞り取ります!」

ケンちゃん「女王様、何卒お手柔らかに・・・」

女王蜂「許しません!あなたは私の奴隷です!」

こうしてケンちゃんは女王蜂に毎晩ロイヤルゼリーを一滴残らず絞り取られることになった。それはもう、快楽などとは程遠い、地獄の責め苦に喘ぐ毎日だった。

しばらくして

ケンちゃんは女王蜂の部屋を抜け出し、自由な生活を求めた。これは当然の成り行きだろう。その気持ちは良くわかる。女王蜂は人前では美しく着飾っているものの、ケンちゃんの前では、まるで鬼婆だったのだ。

そして、つい最近。平穏な日々を送っていたケンちゃんに、冷酷な裁定が下された。女王蜂がケンちゃんに自由の代償として突きつけた条件は、以下の2つから1つを選べというものであった。

  1. 社交界からの追放、最下層の働き蜂に戻る。
  2. 社交界には残れるものの、働き蜂が一生かかって運ぶ蜜の約半分を女王蜂に年貢として納める。

どちらにしてもヒドイ要求だった。基本的ハチ権なんてあったもんじゃない。ケンちゃんは自由を手に入れたものの、鬼婆へのキツイ年貢を約束させられたのである。ということは・・・、蜜蜂王国には奴隷制度が存在していたということなのか?

だから アタシは考えたのだ。『俺は蜜蜂ケンちゃんに比べれば、ずっと幸せだなぁ』と。