サバロ

お得意のポイントへ

まず、3人は Tomy お得意のポイント、ヘビ窪に向かった。ここは魚探で水深を見ながら静かに岸へ近づいて、水深17メートル位の所にアンカーを入れるのがコツだ。急なカケアガリになっているから、それ以上浅い所にアンカーを入れると岸に近づき過ぎてしまう。

だから、アンカーロープは最低でも20メートル必要。ローボートだと15メートルしかアンカーロープがないことがあるので注意してほしい。

さて、ポイントに着いたらすぐに戦闘開始。 驚いたことに亜紀子艦長のロッドがいきなりグイッと曲がった。開始直後だからこれにはタマゲタね。電光石火の早業で型のいいブラウンをキャッチ、Tomy も負けてはいられない。

艦長がミノーなら Tomy は得意のスプーンで勝負! 極細 PE ラインを使って25メートルほどキャストする。我ながらドンピシャのキャストが決まった。岸から1メートル以内にトプンとスプーンを落とし、素早く浅場をリトリーブしたあとワン、ツー、スリーとカウントダウン。およそ1.5メートルぐらい潜ったところでスロー・リトリーブに切り換える。

やったね! Tomy は貫録を見せることに成功した。ワンキャスト・ワンフィッシュの爆釣でブラウン5匹レインボー1匹を連続ゲット! なかなかヤルだろ? 久々にカイシンの一撃だぜよ。

でもね、これにはカラクリがあったのだ。実は Tomy、スーパー・ドリーム・カップの日にこのポイントでボートが沈してね、救援を待つ間にくまなくこの辺の湖岸を歩き回って水中の岩の配置を覚えてしまったのさ。転んでもタダでは起きないってワケ。

しかし、爆釣もそう長くは続かなかった。まわりの連中が Tomy の爆釣を見て擦り寄ってきたのだ。やんなっちゃうよね、まったく! せっかく岸から離れてキャストしているのに、Tomy のボートより岸に近づくんだからマナーがなってない! ヘタクソ!

今日は最高の釣り日和だからボートがひしめき合うような混雑だ。こういうのは大ッキライだよ。2年ほど前までは東山湖やリバー・スポット早戸に行ったけど、最近はまったく行っていない。もうメチャクチャに混んでいるから。

最近は管理釣り場用のルアーやフックが売られているほど管理釣り場の人気が高いけど、そういう所でばかり釣りをしている人達は隣りとの間隔が狭いのに慣れてしまっているんだな。だから芦ノ湖あたりでも平気で割り込みをしかけてくる。イヤだねぇ。

ここで言う最低限のマナーとは、先着のボートより岸に近づかないこと。それだけは守ってもらわないと、頭にきちゃう。

まあ、そんなわけでアタリが遠のいてしまったので8時頃 Tomy 達は移動することにした。でも、何処のポイントもボートでいっぱいだ。仕方ないので少し早いけどメシ。仕切り直しをしてから、トローリングにチェンジすることにした。

よくよく考えてみると、こういう時のために Tomy はトローリングを始めたのかもしれない。5、6年前から急激に釣り人口が増えたでしょ、Tomy がトローリングをはじめた時期と一致するのだ。悠々と湖の真ん中をトローリングしているボートを羨ましいと思ったのがキッカケだから、多分そうだと思う。

桟橋に戻った Tomy はボート屋さんとしばらく話し込んだ。

「今年は大きいのが少ないんじゃない?」

「うーん、そうだな。でも数はメチャクチャに放流してるぞ」

「デカイの釣りたいんだよ! 数なんて問題じゃないの」

「今朝、ここの桟橋の近くで75センチが出たぞ」

「ゲロゲロ、何で俺に釣れないんじゃ!」

またしてもズッコケである。「灯台下暗し」と言うけれど、ホントだね。湖尻の桟橋周辺は水温が高いから、この時期は最高のポイントなんだ。ブラウンをたくさん釣りたいなら西岸の方がいいけどね。あ〜ぁ、ツキがないな。

ぎょーかい裏話

さて、食事のあとは仁君達といろいろ話しをした。今日は釣りよりも、どちらかというと仁君達の話しを聞きたかったからね。仁君は釣りぎょーかいの裏話もいろいろ知っているから面白いぞ! ここで、ちょっと危ない話をお聞かせしやしょう。

某有名釣具屋のオヤジの話なんだけど、ワカル人にはワカルと思う。このオヤジは釣り番組に出演するのだが、ナレーションが笑えるんだ。「○○フィッシュ・オン!」というお決まりのナレーションなんだよ。亜紀子艦長に言わせれば「イナダごときでフィッシュ・オン! なんて笑わせてくれるわよね」と一蹴り。

確かにそうだ。イナダなんて Tomy の友達のド素人、K太郎でも釣れる。釣れて当たり前じゃん。それに、「○○痛恨のラインブレーク!」というシーンが過去にあったけど、あれ、実は根掛かりなんだって。見る人が見ればちゃんとわかるんだよ。テレビを見ている人をナメたらいかんぜよ!

その辺のぎょーかい裏話には Tomy も詳しい。大学時代の友人が【川口浩の水曜スペシャル】という番組を制作する小さな会社に勤めていたんだ。ああいう番組ではヤラセなんて日常茶飯事だからね。

Tomy は釣れた魚の大きさや数を絶対に誇張しないと誓っているけども、テレビ番組の制作会社に、そんなルールはない。話の流れをドラマチックにするためにヤラセは必要悪なのさ。極たまーに、ヤラセが内部告発されることがあるけど、そんなのは氷山の一角だね。

釣り番組は運に左右されるから特に難しい。どんな名人でも素人に大きさで負けることがよくある。バス・トーナメントの場合は型のいい魚を揃える必要があるから運だけでは勝てないけど・・・。

そういうワケだから、釣り番組を見る時は皆さんも厳しい目で見てみよう。きっと制作現場の裏側が見えて笑えるはずだ。天気の変化とか出演者の服装、それから場面の切り換えに目を光らると実にオモシロイ。

前後が入れ替えられることがあるんだよね。当然のことながら大きい魚を釣ったシーンを後に持っていった方がドラマチックでしょ。釣り番組は常に疑いの目で見るのがコツなんだ。

さて、さてと。

トローリングの方はどうだったのかな? Tomy はもう十分キャスティングで引きを味わったから、今度は大きさにこだわることにした。だから3本出したトローリング・ロッドにはすべてミノーを付けてみたのだ。

数を釣るならもっと違ったやり方があるが、ミノーの方が型のいい魚を獲れる確率が高いからね。場所は椿ノ鼻の沖が良かった。それ以外のポイントは岸に近い水深7メートル前後のポイントに近づけなかったからあまり釣れなかったよ。11センチのミノーで仁君は43センチのニジマスをヒットさせたぞ。物足りないけどコイツが今日イチかな。

でも、試しに湖のど真ん中、芦ノ湖最深部のあたりに行ってみたら型のいいニジマスが何本か釣れた。タナは12メートルがいいみたいだったな。来週行く時はここをもう1度狙ってみようと思う。今日は湖全体の探索に力を入れたから、釣れたポイントの往復はやらなかったんだ。

確かに魚の数は多い。魚探にフィッシュ・アラームという装置が付いているのだが、スイッチ・オンの状態ではピーピー鳴りっぱなしだ。こっちは数より大きい魚がほしいんだけどね。どうも型のいい魚が少ないのは、河口湖と芦ノ湖が魚の奪い合いをしているせいらしい。どちらの漁協も型のいい魚が欲しいから奪い合いになってしまうんだ。困ったモンだね。

ターポンさて、さて、さてと。湖の状況はこんなもんでいいかな? 最後にサバロのことを書かなきゃ終わらないんだ。

サバロっていうのはね、スペイン語でターポンのことなんだってさ。左の写真は仁君が釣ったターポンの写真だけど、これでもチーム・サバロの皆さんに言わせれば小さいそうだ。70ポンドと言うから30キロ以上あるのにだよ!

この写真は Photoshop で合成なんかしてないからね。凄いでしょ。こんなに大きいのを仁君は16ポンドラインで釣ったというのだから驚きだ。

でも、もっと驚いたことに亜紀子艦長はもっとデカイのを釣ったと言うのだ。90ポンドだって、キロに直すと40キロ強。とてつもない大物だよね。その写真も見せてもらったけど、夕方に掛かったからランディングした時はもう真っ暗だったんだ。魚の目がギラリと光ってオドロオドロしい雰囲気なので最初の写真だけ載せることにしたよ。

なお、亜紀子艦長はボート釣りの J.G.F.A 記録を持っているらしい。チョット彼女の活躍を見てみんしゃい。サバロを探すと彼女の名前があると思う。

興味がある人は日本橋にサバロというお店があるので覗いてみるといいでしょう。