湘南の人

湘南ナンバー誕生

1997年3月15日

電車に乗っていたら、こんな車内アナウンスを聞くことができた。

相鉄線の車内アナウンス(Flash)

うーん、湘南はもう、すっかり春なんだなぁ。そろそろストーブを仕舞うかな? 夏に北海道や東北に行くと『いいなぁー、帰りたくないなぁ』と思うけど、春の湘南は暖かくて本当に助かるよ。

花粉症の人にとってはツライ季節だけど、Tomy はマス釣りの季節だから大好きだ。15日は今年4回目の芦ノ湖釣行だが、そろそろ気温も上がって、いい釣りができるに違いない。

ところで、今回お迎えするゲスト Tak さんは、Tomy が住む伊勢原市の南隣り、平塚市の人である。皆さんは平塚市を知っているかな? 少なくても伊勢原市よりは全国的に有名だよね。ベルマーレ平塚というJリーグのチームがあるでしょ。ここは正真正銘の湘南と言える街だよ。

神奈川県の不条理(Flash)

Tomy が住んでいる伊勢原も車のナンバーは湘南ナンバーの区域に入っているが、海に面していないから、実はエセ湘南なんだ。湘南ナンバーができる時には色々とゴタゴタがあってねぇ。“いったい湘南とはどこからどこまでなのか?”という論争にまで発展したんだよ。

湘南の中心地とも言える鎌倉市や逗子市が湘南ナンバーの区域外になってしまったので、さあ大変。鎌倉や逗子の人達が激怒して、なだめるのが大変だった。Tomy の考えでは湘南と言うからにはサザンの歌に出てくる場所を抜きにはできないと思うのだけど、皆さんはどう思う?

実はこの湘南ナンバー、作った人は運輸大臣の亀井善之氏なんだけど、この人は伊勢原市の出身なんだ。だから伊勢原市は海に面していなくても湘南になれたというワケ。政治力って恐ろしいね。日本の政治家は地域の呼び名までいじっちゃうんだから。伊勢原市民の Tomy としては複雑な気持ちだよ。

神奈川の人は知っていると思うけど、伊勢原市や西隣の秦野市は元々は相模ナンバーだった。Tomy は渓流釣りの鬼だった時代に相模ナンバーのお陰でクスッと笑える体験をしたよ。その話もついでにしちゃおうね。

ゴールデンウィークに津軽半島の方まで足を伸ばした時の話さ。田んぼのそばで釣りをしていたら、農家のオジサンが「すもうナンバーって何処のナンバー?」と Tomy に聞いたんだ。

「スモウ?」

だけどちょっと似ているよね、相模と相撲。青森県の人は相撲が大好きなので読み間違えたんだろう。これは実話だよ。

さて、ここからは釣りのあとで書いているよ。
何と1日で天気が激変してしまったのだ。

雨が屋根をたたく音で目覚めた。きのうはうららかな天気だったのに、今日は朝から土砂降りだ。気温もグッと下がったみたいだな。せっかく春らしくなったと思ったのに、今日は冬に逆戻りだ。まったくツイてないぜ。

でも、少々の雨なら行く約束だから,とりあえず行ってみよう。4時半、Tomy はトローリング・ロッドを4本クルマにぶち込んで伊勢原を出発した。芦ノ湖に着くと雨はますます激しさを増し、湖面には白波が立っていた。

スーパー・ドリーム・カップの悪夢が蘇る。観光船桟橋の吹き流しは、今にもちぎれんばかりに北風にあおられていた。しかし、行かねばならない。情報に飢えた読者達のために・・・。

午前6時、出港する間際になって元箱根の漁協から緊急連絡が入った。今日は湖尻の湾内航行のみに限定するという通達だ。漁協もスーパー・ドリーム・カップで懲りているのだろう。危険管理が厳しくなったようだ。

Tomy は決死の覚悟でモーターボートのエンジンをかけた。ブウォン・ブウォウォウォウォウォー。今日のパートナー Tak さんは本物の外洋ヨットを操る人だから少しも動じないが、普通の人ならビビッていただろう。それほど雨風が強かった。

ダウンリガー今日は Tak さんが Tomy にダウンリガー釣法を見せてくれた。ダウンリガーのことはレトロ専科で少し触れたが、実際にやるのは初めてだから詳しく書いてみよう。

右の写真を見てほしい。ボートにダウンリガーをセットしたところだが、ロッドが普通のトローリングより立っているよね。手前にワイヤーを巻くためのウィンチが付いているのがわかるかな?

この仕掛けについては今後じっくり研究していこうと思う。根掛かりすると厄介なので注意が必要だけどね。

このダウンリガーは Tak さんがアメリカで使っていたものだから日本では手に入りにくいけど、かなり頑丈で物々しい仕掛けだった。アメリカの五大湖あたりでは一般的なのかもしれないが、芦ノ湖で見るのは初めてだ。

簡単に原理を説明するよ。まずは2キロぐらいの重い鉄球をワイヤーでガンネル(船べり)から吊り下げる。鉄球にはナイロン糸が付いていて、更にその先にクリップが付いているんだ。トローリング・ロッドはやわらかめの物がいいね。ロッドに直接オモリを付けなくて済むから硬いロッドでなくてもいいんだよ。

トローリング・ロッドには ABU アンバサダーとナイロンのリーダーをセットして…、その先にバナナ型オモリ、さらにハリスとルアーを付ける。リーダーを鉄球に付いたクリップではさめば仕掛けは出来上がりだ。

その仕掛けをウィンチで目的のタナまで下ろすと、鉄球が魚探に写るから正確に深度がわかるという仕組み。あとはリールを少し巻いてロッドの先を曲げてアタリを待てばいい。最初は『こんな物々しい仕掛けで釣れるのかよ』と思っていたが、実際に釣れたら欲しくなっちゃった。正確に目的のタナをトレースできるし、魚が魚探上でヒットする瞬間さえも見えてしまったのだ。

ス・スゴイ! スゴ過ぎる!

まるでテレビゲームと本当の釣りを同時にやっているようなものだよ。科学の勝利だね。湖底ギリギリを狙う時なんか最高。Tomy がボートを操船して「12メートルを狙いますよ」と告げると、すかさず Tak さんがウィンチで深度を調整する。魚探で鉄球の深度を確認しながら正確に12メートルラインをトレースするのだから湖底でジッとしている魚達もたまらない。

今日はあまりにも風が強くてボートの操船が難しかったが、それでもブラウン2匹、レインボー3匹、アマゴマス3匹を釣ることができた。数も大きさも大したことないが、今日は大きな収穫があったと思う。これを風の弱い時にもう1度やってみたいものだ。その時はもっとスゴイ釣果になるだろう。