ちょっと胸騒ぎ

魚紳さん

魚紳さん【釣りキチ三平】に出てくる魚紳さんと言ってもわからない人がいると思うので、念のためにイラストを描いてみた。

【釣りキチ三平】は少年マガジンに連載されていた漫画で、かなりの長編だ。【巨人の星】が全11巻で終わったのに対し、【釣りキチ三平】はその倍以上かかって、23巻でようやくフライフィッシングをはじめるんだからね。その先何巻まで出たのか実は知らないんだけど、確か30巻ぐらいあったはずだ。(いや、もっとかな?)

内容は素晴しく、初心者にも上級者にも楽しめると思うので古本屋で見つけたら買うといいだろう。日本古来の釣り方からルアー・フライまで、ダイナミックな絵と優れた構成力で楽しませてくれる。

魚紳さんの職業は何だかよくわからないけど、とにかく釣りばっかりしているニヒルな青年という設定だった。彼は三平に“釣りの奥義”を教える役目を担っているから、都合上いつも三平のそばにいないとマズイんだよね。

トレードマークはヘラブナ釣りの帽子とサングラス、そして背中に“祈願 日本一周釣行脚”と書かれたベストなのだ。(まさか、“おうぎ”や“あんぎゃ”が読めない人はいないだろうな…)

第1回はアユ釣りで始まったので、彼の名字は鮎川と名付けられたんだよ。爆発的な人気で連載が進むうちに、彼はルアーやフライ、そしてトローリング等を次々に三平に教え込む。しかし、トレードマークのヘラブナ帽子は最後まで変わらなかった。(一貫性があって大変よろしい!)

作者自身も自分の漫画が長大な連載になるとは考えていなかったのだろう。三平だって、いつかは大人になるはずだが、まったく成長しなかった。学校に通っているシーンなんか見たこともない。

それに、魚紳さんだって何年も遊び歩いてはいられないだろう。しかし、Tomyが魚紳さんの貯金を案じ始めた頃、魚紳さんはアメリカの BASS トーナメントであっさり優勝してしまうんだな。うーん、ナイスというか安易というか…。

きっと「魚紳さんの職業は何ですか?」という質問が矢口先生に多数寄せられたのだろう。いつも聞かれる質問のことを英語では FAQ (Freqently Asked Question) と言うそうだけど、多分この質問は FAQ だったと思うよ。

あーあ、またクダラナイ余談を書いてしまった。
今度こそ本題の芦ノ湖のことを書くぞ!

Tomy は4月12日の朝を徹夜でむかえた。いつも何かしら準備不足で後悔を残すので、『今度こそは』と準備にいそしんだためだ。フックを新品に交換したり、ラインを巻き直したりしていたら、寝る時間がなくなってしまった。

縁起のいい帽子も被ったし、よく忘れるデジカメや電池もバッチリ! 今日こそは大物の写真を皆さんにお見せできるだろう。トランクにはバッテリー2個、ロッド4本、エレキ、魚探、大型タックルケース等が満載されている。今日はひとりだから荷物運びも一苦労だった。

これで完全無欠のレイク・トローラーのはずだったのだが・・・、やっぱりやってしまった。何たることか、サーモンネットを忘れてしまったのだ。大物が釣れたらどうするんだよ。ちょっと胸騒ぎ・・・。

湖尻を出発した Tomy はトローリング・ロッドをセットしながらボートを海賊船の航路に乗せ、小杉ノ鼻を目指して進んでいった。表層を狙ったのだが、ここではアタリ無し。

次に Tomy はヘビ窪三本杉の間にボートを進め、無風なのでアンカーを入れずにエレキで移動しながらミノーを投げてみた。雨で増水したせいか水が澄みきっている。D社のエンブレムに巻いてあったのは PE ラインだったので、スプール交換だ。魚から見えづらいように6ポンドのナイロンに付け替えた。

時たまボイルする魚を見るがアタリは無い。水深5メートルほどの岩陰にブラウンが付いている可能性があるので、ジグヘッド+シャッド系ワームにチェンジ。すると、ゴツゴツというアタリが・・・。すかさずアワセるがワームのテールを食いちぎられてしまった。惜しい!

そうこうしているうちにボートが多くなってきたが、見るかぎりでは誰も釣れなかった。ブラウン銀座のネオンは消えてしまったのか? それとも魚がスレてきたのか? とにかく釣れない。仕方がないのでトローリングに再び切り換え、対岸を探索することにする。

だが、対岸でも2週間前の活気はなかった。『今回の題名は Just Beautiful Saturday かな? 』なんてことを考え始めてしまう。そして、『書くことがなかったらどうしよう?』なんてことも脳裏に浮かんできた。そんなことばかり延々と考える余裕と言うかヒマと言うか・・・。

しばらくして、Tomy は都嶋の鼻からプリンスホテルを目指してトロトロと沖を流していた。和田の角の辺りで時計を見ると9時半、風が弱いので#18ぐらいの薄茶色のフライが盛んにハッチしている。でも、水面に出てくる魚は見えない。魚探に魚が写るのは4〜6メートルが多いようだった。

そろそろプリンスホテルの桟橋前に差し掛かろうろする頃、ようやく今日の1匹目が釣れた。44センチのニジマスだ。放流直後のモノらしくヒレがボロボロ、大きさの割には歯ごたえが無かった。それでも1匹釣れたら元気が出る。こののエリアを往復してさらに2本追加。30センチ以下なのでリリースして元箱根方面へ向かった。オカッパリの人を多数見かけるが、見ている範囲では釣れていない。エサ釣りの人のみが景気良く釣っていた。

11時頃だっただろうか? 西風が強くなってかなり波立ったので、西岸に向かって横断を開始。何と芦ノ湖最深部をレッドコア6色で引いていたら38センチのブラウンが釣れてしまった。さっきは赤金の TD MINNOW DSP にいい型が来たので両側のロッドともこのミノーにしてみたのだが、今度はパーマークの方を横からガブリと食ったようだ。

TD Minnow DSPなかなかこのルアーは調子がいいぞ! この日は朝からミノーばかり使っていたのだが、3500円のハンドメイド・ミノーより1450円の TD MINNOW の方が明らかに調子良かった。

D社エライ!

Tomy はアマチュアだから、特定のメーカー製品を宣伝するつもりは毛頭ないのだが、いいモノはいいと言わせてもらう。実は先週、「ステラは凄いリールだ」と書いたらD社関係の友達から「ステラって、何?」という題名のメールが来たのでD社のモノも褒めたいと思ったのだよ。決してD社からは金品を受け取っていないので誤解しないでほしい。

ついでだから他メーカーの製品で気に入っているモノも書いちゃうぞ! R社のエンターソルト・フラッガーというシーバス用のルアーと PRO TARGET HEXA というクーラー。J社の Cheiron Inshore というシーバスロッドと Monster Brown というトラウトロッド、そして、トローリングロッドで1番好きなのは HARDY ね。

フライロッドにも偏りは無いよ。G-Loomis、SAGE、Alltmor、Capras、Northland など、いろんなメーカーの製品を使っている。だから Tomy がいいと言ったモノに関しては信用していい。素人でも釣れるルアーや、投げ方に技量が必要ないロッドしかイイと言わないのだ。

ちなみにフライロッドで気に入っているのは G-Loomis の GLX かな? フライリールは Lamson だけで3個(替えスプール5個)も持っているのでこれがお気に入りと言えるだろう。

ハッキリ言って、このリールは重いよ。フライリールは軽ければ軽いほどいいと思っている人はちょっと年期が足りないかもね。フライリールは手首のすぐ近くに位置するでしょ。長いロッドに重いフライラインを乗せた時、軽いリールだと手首に余計な負担がかかるんだ。

フライリールを選ぶ時は、使うラインの重さと慣性モーメントをよく考えないといけない。重いリールの方がバランスの関係で、かえって疲れないこともあるのだよ。

あーあ、また横道にそれてしまった。

芦ノ湖の話に早く戻らねば。どこまで話したっけ? そうそう、西岸への横断中にブラウンが釣れた所までだね。その後も小杉の北側で亀ケ崎小杉ノ鼻を結んだラインより、やや内側の水深22メートルラインをトレースしてブラウン37センチを釣った。やたら詳しい説明だけど、これは Tomy の経験上釣れるラインなんだ。トローリング以外では攻めようがないけど。

さらに、亀ケ崎の遥か沖とどろやなぎでもレインボーの30センチとアマゴマスのチビが釣れたが、これらはリリース。1時を過ぎると西風が強烈になってきたので、そろそろ帰らねば。

ブタマスTomy は椿ノ鼻から真直ぐ湖尻に向かった。背中から風を受けているのでトロールスピードはかなり速い方だ。

そして最後、飯塚沖で40センチと46センチのレインボーを連続ゲット。結果的には大漁節を歌って帰ることになった。

特に最後に釣った46センチは長さはなかったものの、ブタのように太っていて、かなりパワーがあった。ネットがないのでいつもより十分楽しんで、最後はハンドランディング。

水深は15〜16メートルラインで、魚がたくさんいたのは水深4メートル前後の中層だ。ワカサギが大量に表層を漂っていたので、これを狙っているマス達が飯塚沖に多く集まっていたのだろう。そろそろ次回あたりはドライでも釣れると思う。そろそろメイフライの季節が近づいてきた。