毎度アリ!

東京湾のナイト・シーバス

1997年4月21日

Tomy はすっかり東京湾のシーバス・フィッシングが気に入ったので、またしてもサンスイのチャーターボートに便乗することになった。今回はサンスイ大和店の赤間君がガイドとして2度目の登場だ。

赤間君(サンスイ)

シーバス釣りの何がお気に入りなのかというと、東京・横浜の夜景が素晴らしいこと。こんな夜景を見ながらの釣りは、他で滅多に味わえるものじゃない。東京湾じゃなきゃできないよ。

それに、東京湾にはシーバスの隠れ家になる人工の建造物が無数にある。しかも、温排水や明るい常夜灯が小魚を集めるから、水面直下でシーバスをヒットさせることができるのだ。日本にいながらにして、外国でも味わえないエキサイティングな釣りを楽しむ。それが東京湾のナイト・シーバス・フィッシングの魅力だろう。

19日は引き潮いっぱいの10時過ぎに羽田を出発した。海老取川から多摩川の河口に出て、しばらく川を下り、右に曲がって運河に入って行く。ボートは京浜運河を西南西に進み、昭和シェル石油の所で左に曲がった。目指すのは有名なポイント“NKK”として知られる東電扇島シーバースだ。

扇島から東京湾に長い橋のような建造物が突き出している。ここは大型タンカーが石油を下ろす場所で、シーバスの隠れ家として最高のポイントになっているのだ。

しかし、Tomy 達はシーバスをナメていたかもしれない。前回は爆釣だったからルアーは何でもいいと思っていたのだ。赤間君やミスター・ブーは、まだ実績のないウルトラマン・ルアーを投げはじめた。

ウルトラマン・ルアーというのはR社の新製品だが、プラスティック製のウルトラマンが腰をくねらせながら泳ぐという珍品である。Tomy 達は「俺はバットマンで釣りたいな」とか「バットウーマンの方が釣れるんじゃねーの?」なんて冗談を言いながらルアーを引っぱった。

だが、今回はシビアだった。2時間ぐらい粘ったが、釣れるのはメバルと20センチぐらいのセイゴばかり。だんだん集中力を欠いてきて、ルアーを橋脚にぶつけて壊したり、手すりにルアーを引っ掛けてしまった。

赤間のやつ、ルアーをロストするたびに憎たらしいことを平気で言うんだよね。「毎度アリ!」だって、チキショー!

『もっと釣れる所に案内せいっ!』

発電所にてしかたなく一行は運河の中に引き返した。工業地帯の“温排水周り”に狙いを切り換えたのだ。三菱石油の近くで赤間君とS君に40センチ級がきた。

続いて東電東扇島発電所にて Tomy とミスター・ブーに50センチ級がヒット! ようやくファイトらしいファイトを味わうことができた。でも、物凄く石油臭い所でだったからシーバス達はすぐにリリースしたよ。

ココで釣れるシーバスはゲームのために生かしておく方がいい。前々回のシーバス釣りの時は、結構大きいのを釣ったので、キープして試しに友達に食べさせてみたんだ。そしたら、友達は腹がピーピーになってしまった。(君子危うきに近寄らず)

今回からはフックも全てバーブレスにしたので、1匹も殺さずにリリースすることができた。皆さんも是非バーブレスを使ってほしい。夜のルアー釣りは危険性が高いから万が一の事故も計算しなくてはいけない。ルアーを外す時に指を怪我しないためにも。

目が悪くない人も、ゴーグルは念のために用意した方がいいだろう。一緒に行く人が上級者ばかりとは限らないし、頭に血が昇っている時は周囲に気を配るのを忘れがちになるからだ。ルアーを投げる時のスピードとフックの鋭さを考えれば危ないのがわかるよね。

危険なのはルアーを投げる時だけじゃない。橋脚に引っ掛かったルアーが幸か不幸かすっ飛んでくることがあるし、シーバスがエラ洗いをした時にルアーが外れて飛んでくることもある。結構危険な釣りなんだ。Tomy なんか3,000万円の対人傷害特約付き釣り保険に入っているほどさ。

東京湾のシーバス釣り。楽しいから皆さんにも是非体験してもらいたいと思う。だけど、昼間の練習でかなり腕を磨いてからでないと、他の人に迷惑をかけたり自分が怪我をするかもしれないよ。

さてと、この辺で今回は終わりにしよう。最後に東京湾のナイト・シーバス・フィッシングが「ナゼ素晴しいのか」をもう一度書いておく。それは汚れた空気や海が見えないから。目に入るのが美しい夜景だけになるからだ。

家に帰ってティッシュで鼻をかんでみたら・・・なんと、ティッシュに真っ黒なススがベットリ付いた。想像するだけで気持ち悪いだろ? やっぱり東京湾は夜に限るね。