中禅寺レポート パート2

中禅寺湖のレイクトローリング

1997年5月23日

5月23日の中禅寺湖は小雨がパラつく天気で、風はあまりなかった。 低く雲が垂れこめ、男体山は見えない。Tomy はトローリング仲間のボートを借り、ひとり、朝霧の中に消えていった。鼻歌を歌いながら・・・

Tomy は22日の深夜に中禅寺湖畔に着いた。今回はキャプテン中越の好意で、2隻のボートに分乗して釣りを楽しむことができるのだ。Tomy が乗るのはキャプテンのトローリング仲間のボートで、17フィートの和船である。

中禅寺湖ポイント図 (Flash)

12時から4時まで車の中で眠り、夜明けとともに2人はボートを湖面に下ろした。トローリング・ロッドを2本セットして、まず Tomy は歌ヶ浜から大日崎へ。今回はトランシーバーを持って、2人別々のコースをたどるのだ。キャプテンはアッと言う間に6番別荘跡の方に消えていった。

Tomy はゆっくり、そしてのんびりと湖面を滑っていく。事前の情報どおり、ここには魚がいるようだ。1時間ほどしてキャプテンが大日和田に現れると、トランシーバーが鳴りだした。

イザ、出陣!「釣れましたか?」

「まだです」

「こっちは3匹釣れましたよ」

「・・・」

いきなり力の差を思い知らされてしまった。ちゃんと魚探に反応があるのだが、こっちはサッパリなのだ。どうも芦ノ湖とは様子が違う。芦ノ湖だったらとっくに釣れているはずなのにアタリすらない。そうこうしているうちにキャプテンは Tomy が見ている前で35センチぐらいのヒメマスを釣り上げた。

「紫のメキシコ・アワビですよ」

「紫ですか?」

紫は芦ノ湖での実績がほとんどない色なのだ。勝手が違うので戸惑ってしまう。仕方がないのでD社のJelly Baitを試してみたら、松ヶ崎のところでニジマスの27センチを釣ることができた。レッドコアは40ヤードでやや早引きである。

しばらくお互いが見えるところにいたが、その後はまた別れた。上野島周辺を流したが、ここでもアタリがない。続いて小寺ヶ崎も同じこと。魚探に反応は出るのにサッパリであった。原因は何かって? そりゃあ、芦ノ湖とまったく様子が違うからに他ならない。トロールスピードもルアーも、芦ノ湖なら絶対釣れるパターンが通用しないのだ。

Tomyは眠くて眠くて、気を失いかけるほどだった。釣れない時は本当に退屈である。歌でも歌って眠らないようにしなければならない。

トロールスピードは歩く早さで表現すると個人個人で違ってしまうので、歌で何とか表現してみよう。まず、最もゆっくりなペースは君が代かな? でも、これはゆっくり過ぎて余計に眠くなるね。イヤになってくるから Flat fish を使う時以外は絶対にこのスピードまで落とさないよ。このスピードでもアクションするルアーは限られているんだ。

次がシンディー・ローパーの Time after time ぐらいのペース。これが芦ノ湖でのスロー・スピードなのだ。しかし、これは中禅寺湖のホンマスには遅すぎるみたい。(ちょっと下手 MIDI でも聴いてみる? 耳が腐っても知らないよ)

TIME AFTER TIME

でも、この日調子良かった人はもっと早引きだった。レッドコアを1色から1色半ほど出して、表層をトコトコ小走りぐらいのスピードで流している人が釣れたらしい。ルアーはアワビを削ったものか、牛角がよく当たったそうだ。

芦ノ湖でもこういう事があるけど、季節が中禅寺の場合は芦ノ湖の2ヶ月遅れだからね。調子が狂ってしまったよ。この日は気温が7度、水温が9度だったから芦ノ湖だと3月中旬というところだろう。眠くて眠くてルアーを付け替えるのさえ面倒臭くなってしまったのが敗因だったと思う。

午前中はこんな感じで時間だけが無情にも過ぎ去っていった。Tomy はレストハウスで少し休んで再び湖上の人となる。頑張った割には釣果に恵まれなかったけどね。午後は中禅寺レポートのために、このあいだは行かなかった国道沿いの西の方も行ってみようと思ったのだ。

岸ヶ渕、大岩前、金谷ボート、13番と次々に写真を撮っていく。『24枚撮りのフィルムを、もうそろそろ撮り終えるかな?』と思って、カウンターをチェックしたら・・・。

フィルムを入れるの忘れてた。

(`⊥´)ゞ

3時間ぐらい無駄な時間を過ごしてしまったよ。おかげで岸ヶ渕〜6番別荘までの水深20メートル付近には何もいないことがわかったけど…。きれいな写真を撮ろうと思ってデジカメを使わなかったのが災いしてしまった。フィルムが無くても写るデジカメはやっぱりエライ!

歌ヶ浜このあたりで釣るなら、岸際か遥か沖がいいようだ。もっとも岸で釣っている人が釣り上げるのを1度も見なかったからその辺は何とも言えないのだが…。

1週間前は春ゼミが鳴いたというのに、2日前には奥日光に雪が降るほどの冷え込みになったので魚の活性も落ちてしまったのかな? 天気に文句を言ってもしょうがないけど、ちょっとツキもなかったみたい。

写真もフイになってガックリ肩を落とし、Tomy は3時頃ガソリン補給のために歌ヶ浜に戻った。

“灯台下暗し”と言うけれど、実はこの辺もいいポイントなのだ。この日も水深7メートルぐらいの所にレイクトラウトらしい大きな魚影を何度もとらえることができた。ヒメマスを生きエサとして使えばきっと釣れただろう。ルアーでももちろん釣れるのだが、確率はだいぶ低くなってしまう。

しばらく休んだあと、今度はキャプテンと2人で夕マズメを狙うことになった。Tomy は牛角を持っていないので、キャプテンのを借りてみたら岡甚の前でホンマスのチビがヒット! 久々に魚の手ごたえを味わうことができた。

他の人だけど、岡甚の前からフランス大使館別荘にかけては結構釣れているようだったね。夕闇が迫る頃、キャプテンの知り合いが70センチのレイクトラウトをレッドコア10ヤードで釣ったそうだ。夕方暗くなる頃にはレイクトラウトも水面に出てくるのだ。