初めてのシイラ釣り

1997年6月28日

6月28日は芦ノ湖にひとりで行くつもりだった。でも、掲示板で知り合った mahi2 君から突然連絡が入り、急きょ初体験のシイラに挑むことになった。台風の接近は知っていたが、どうせ挑戦しようと思っていたからね。7月20日、海の日にシイラ釣りのオフライン・ミーティングをやる予定なので、本番に備えて1回は経験しておきたかったのだ。

平塚港にはサーファーが喜びそうな波が打ち寄せていたが、まだまだ大丈夫。船は予定通り6時に出港した。

mahi2mahi2 君は海のルアーが専門である。彼は海に出られるというだけでご覧のような大はしゃぎ。前回は、もっと海が荒れたので港を出ることさえできなかったのである。彼は『今日こそは!』という期待に酔いしれているようだった。

だがしかし、天は我等を見放した。沖に出ると風はだんだん強くなり、なかなか鳥山が見つからなかった。真南に向かって30分ほど走っただろうか? 前方に鳥山! 一行はここで最初にルアーを投げたのだが・・・。鳥山の中心には得体の知れない漂流物があった。

何と! 洗濯機だ!

どうしてこんなところに洗濯機が流れているのか? よくわからないが取りあえずジグをアンダーハンドで50メートルほど投げる。うまそうな人がグリグリ猛スピードでリールを巻くので、Tomy も見様見まねで同じことをやってみた。

いない。サバさえ釣れなかった。次の鳥山を探して船は南西に進路を変え、真鶴半島を目指した。庄三郎丸(隣の釣り宿)も猛スピードで同じ方角に向かうが、鳥山はみんな小さくて船が突っ込むとすぐに消え失せてしまった。ただただ2隻でスピードを競いあっているようにも見える。

7時40分、ようやく大きな鳥山を見つけてルアーを投げる。Tomy 達は右舷で釣りをしていたのだが、左舷でシイラが見えたらしい。バイトしたがフッキングしなかったということだ。このチャンスもほんの2分ぐらいで消滅。まだ5投か6投しかルアーを投げていない。

うねりさらに船はスピードを緩めて鳥山を探した。レーダーとにらめっこする堺船長は Tomy にとってT大学釣魚部の先輩である。釣れなくても文句は言えない。すべてお任せ、先輩の言うがままだ。

ゴゴゴゴゴォー!

スクリューを逆転させて船が止まる。すかさずみんなルアーを投げる。グリグリッ、トゥイッチ、グリグリッ、トゥイッチ。船の前の方にいた人が大きなサバを上げた。ちょっと元気になる。

でも、次を投げようとしたら「上げてくださいっ!」と無情な先輩の声が・・・。群が小さいのだ。

さらに、船は初島に上陸するのではないかというところまで走る。その間、2,3投しては「上げてくださいっ!」の繰り返し。トビウオが100メートルも飛ぶところを見られたのは面白かったが、それ以外は全然面白くない。風はますます強さを増していった。9時半、船がスピードを上げて方向転換したので Tomy はキャビンでひと眠りすることに・・・。

(-_-) Zzzzzz……

エンジン音を子守歌に、Tomy は深い眠りに落ちていった。だいぶたって気がついてみると、陸地が見えている。「ココはどこ?」と Tomy が聞くと、同行のジギンガー田中「シイラないっ!」と答えた。どうやら二宮沖らしい。

『サバでも釣るのか?』

でもダメだ。うねりが強くなったのでジギングもできそうにない。船はなおも何もない大海原を走った。

(-_-) Zzzzzz……

また眠る。

最後に竿を握ったのは平塚港に近いパヤオだった。通称“1番目のタマッコロ”である。そこで3投したかな? 「今日はコレで上がりまぁーす」の一声で終了。6時出船12時帰港。その間たったの20投。完敗だった。

高波船は大波に追われるように平塚港に滑り込んでいった。mahi2 君は2回連続で天気にたたられたわけだ。これで警告2回目。次もこんな天気だったら退場ね。

それにしても、ほとんどキャストをしない1日だった。さすがにめげたぞ。でも、こんなこともたまにはある。自然が相手だから仕方ない。畜生め! こんな目に遭うとますますファイトが湧いてくるんだ。

今度は天気さえ良ければ平日でも行くぜ!