また来週!

何と、2匹目を GET!

masa田中さん前ページでも書いた通り、インストラクターが逃がした大物は常連の masa 田中さんが見事に釣り上げた。ラッキーなことに失ったはずのジャークベイトも回収することができ、インストラクターは子供のような大はしゃぎだ。

まさに価値ある1匹だったね。こんなことは珍しいと思うが、たまたま見ることができてこちらとしてもラッキーだった。

シイラは非常にどん欲で攻撃的な魚なのだろう。ルアーの対照魚としては申し分ない。この時期はまだ、ルアーにスレてないのでこういう事も起こるのだ。8月に入ればもっと数が出るのだが、毎年通っている人達はボウズになる危険を冒してでもこの時期に来たがる。

それはナゼかと言うと、釣れればかなりの大物が期待できる時期だからだ。最初に湾内に入ってくる群は平均サイズが大きく、しかもスレていない。ギャンブル性が高いが、ハイリスク・ハイリターンなのである。

ルアーで狙うシイラ、この分野を開拓したのは他でもない庄治郎丸。現在のような釣りブームが起こる前からそれは続けられていたが、これからはもっとファンが増えるだろう。Tomy も当然ファンクラブの一員になったよ。これまではトラウトを狙っていたから夏は苦手だった。トラウト同様、夏場はクーラーの効いた深場でおとなしくしていたのだ。

でも、これからの夏は違うぞ! きっと夏が待ち遠しくなるに違いない。芦ノ湖のトローリングが一段落したら毎年シイラを狙うだろう。皆さんも腕がしびれるような大物を一度は釣ってみたいよね。一度釣れれば病みつきになること請け合いさ。

この日は女性もひとり参加していたし、実は先月の最大魚118センチを釣り上げたのも女性なんだ。ちゃんとマリントイレも完備した釣り船だから女性でも大丈夫。バラシちゃったけど、女性の竿にもこの日はシイラがヒットした。食わせるところまではそれほどテクニックを必要としないんだ。ただ、船べりまでシイラが寄ってきた時に、他の人を出し抜いて自分のルアーを食わせるには多少のテクニックが必要みたいだね。

なお、船べりでのアワセは 特に気をつけないと人を釣ってしまうこともあるので注意したい。すっぽ抜けてもルアーが人に向かって飛ばないように竿を寝かせて横にアワセよう。みんな興奮して身を乗り出しているからとても危険なんだ。ここまで読んでもらえばわかると思うけど、戦いがはじまれば、船の中も外もパニックだ。頭の中ではわかっていても、なかなかできないかもしれない。

さて、再び5日の船上に話は戻るよ。

その後も、何回かシイラの群に遭遇したが、なかなかヒットには持ち込めなかった。ジギンガー田中のジグをシイラが追ってきたのだが、惜しくもヒットせず、2時間ほど藻が漂う潮目をグルグルと群探し。日が高くなるにつれてだんだん波も高くなっていった。

Tomy は1匹釣れたから余裕しゃくしゃく。「もうだめかなぁ? まあ、いいけどね」なんて無責任なことを言いながらタバコをふかしていた。ルアーを替える気なんかサラサラなく、最初に結んだアイルマグネットはそのままである。

でも、ツイていたんだね。よりにもよってヤル気のない Tomy のロッドにガツンとショックが伝わってきた。今度はだいぶ遠くでヒットしたみたいだ。20メートル以上離れた波頭にラインがグサッと突き刺さって横に走った。ドラグがジーッと鳴り、波間に魚の姿を確認。

ラッキー!“Fish !”

やったね。Tomy 2匹目を GET! 今度のは72センチでさっきのよりは小ぶりだったが、それでもなかなかのモノだった。本当ならリリースしたかったのだが、トリプルフックが口の奥で上下の顎にがっちり食い込んでしまい、結局キープすることに・・・。

フックの返しはつぶしてあったが、あまりにもガッチリ食い込んだので弱ってしまったのだ。エラと尾ビレの付け根にナイフを入れて即座に血抜きをし、船に備え付けられた大型クーラーに一時保管する。

「どうしちゃったのぉー!」

イイダシッペの mahi2 君は呆れ顔である。ラッキー以外の何者でもない。ビギナーズラックとは恐ろしいものだ。でも、チャンスは確実にモノにしたんだから下手でもないだろ? ウシシシシ。

その後も船の反対側、最後尾の方に座っていた人が60センチぐらいのを上げた り、所々でバラシがあった。60センチぐらいのを釣った人は初心者だったので、インストラクターがフックを外そうとしたんだけど、これまた失敗。

「スプラッたー!」

あーあ、あたりは血みどろ。結局はコイツもクーラーへ直行だ。スレていないせいだろう、口の奥までルアーを飲み込んでしまうのである。

本当なら12時ごろまで釣りを楽しめるのだが、この日は大シケになりそうだったので10時に帰港することになった。菅原君達にも釣ってほしかったが、いたしかたない。この時期のシイラ釣りはさっきも書いた通り、ハイリスク・ハイリターンなのだ。

お客さんが23人、インストラクターが2人、合計25人で6本か7本の釣果。そのうち2本はメーターオーバーだった。その2本の大物は両方とも masa 田中さんが釣ったんだよ。Tomy の他に、もうひとり超ラッキーボーイがいたんだね。

ツキを呼び込む秘訣なんてありはしないけど、ツイテいる時はツキが逃げないように慎重に取り込もう! バラすと群が散って他の人にも影響が出るからラインの点検やドラグの調整はちゃんとしなければいけない。誰かが魚を掛けた時は見とれていないでキャストを繰り返すといいんだ。1匹きたら他にも何匹かそばにいるからね。

あとは声をかけあって、ラインが交錯しないように注意しよう。せっかくの大物を取り逃がしたら恨まれかねないから、ヒットしている人のそばには寄らない方がいい。そうは言っても、そこに魚がいればアツクなるけどさ。

それでは、最後に今回使った仕掛けなどをまとめてみよう。

まず、ロッドは8フィートが標準。40グラムぐらいのルアーが投げられるモノがよい。Tomy が使ったのは前日に菅原君から1万円で買った Valley Hill Ocean Quest 8ft のミディアム・ライトだった。メーターオーバーの大物にはちょっと苦しいかもしれないが、小物でも結構楽しめそうなアクションだ。

9フィート以上の竿はちょっと乗合船では扱いにくい。しかし、6フィートから7フィートのショート・ロッドは大物が掛かった時、片手で扱う必要があるので腕力が必要だ。初心者にはオススメできない。

次にリールだが、16ポンドテストが150〜200メートル巻けるモノがいいだろう。この日、Tomy が使っていたのはS社のステラ4000ハイスピード。利き腕が右手の人は左手で巻くようにね。そうしないとシイラの走りを止められないよ。

ラインは16ポンドテストの先に30ポンドテストのショック・リーダーを2メートルほど付けていた。これは人によって様々だと思うが、基本的なラインシステムだと思う。最初はプロショップで相談するといいだろう。

ルアーはお好みだが、ロッドを2本持っている人は、常に1本はジャークベイトを付けている人が多かったようだ。船べりで食わせる時は特に有効なルアーだからだと思う。パニックになるからルアーを付け替えるヒマなどない。

その他に必要なのは大型でよく飛ぶミノーやポッパー、ブルー系、グリーン系、ピンク系のジグはお約束。だが、盛期になればそれほど神経質にならなくていいのかもしれない。

なお、この日は全員短パンをはいていた。短パンもお約束みたいだよ。サングラスとグローブも必需品と考えた方がいいだろう。指先を怪我しやすいから指先が出ないグローブの方が安全だ。

さあ、みんなでシイラ釣りに行こう! Tomy 達は「また来週!」を合言葉にしてノメリ込んでいる。