姫川港の釣り

1997年8月12〜14日

8月11日の夜に家を出て、Tomy は長野の別荘に向かった。同行したのは、いちべと奥さんのタエさんだ。着いたらすぐに寝るはずだったのだが、3人が3人とも夜行性なので、寝たのは確か午前3時過ぎだったと思う。

当然のことながら12日の朝は遅かった。この日は糸魚川まで釣りに行く予定だったのだが、出発は何とお昼近くになってしまった。

大町までが小一時間、そこから糸魚川が70キロだから、合計2時間ちょいと思っていたのだが・・・2時間では到底着かない。考えが甘かった。姫川沿いを走る国道148号線は崖崩れのため、ところどころで工事中。結局は大町から糸魚川まで2時間以上かかってしまった。

この道は去年、鉄砲水で10人以上が犠牲になった所を通るのだが、まるで地球の裂け目に下りて行くような雰囲気だ。切り立った崖に国道がウネウネとへばりついているわけだが、崖には大崩落の無残な傷跡が残され、その下は落石避けの洞門。そんな風景が延々と続くのである。

そこに道を通すこと自体、自然破壊と言うか、自然をナメてると言うか、とにかく無理なことに思える。作っても作っても壊れるのが当たり前。ここでは土木工事が途切れるいとまがない。この辺はたくさんの人が土木工事で生計を立てているのだ。自然よりも人間の生活の方が大事だから仕方がない? 本当にそうなのかな? 壊せば壊すほど悪循環になるのは見え見えだけど・・・

日本は長い間、加工貿易で海外からお金を儲けさせてもらい、一方では国民から集めた税金でせっせと自然破壊に励んで地方の人達に仕事を提供してきた。でも、そんな金の循環も遂に終わりの時を迎えようとしている。もう既に破壊すべき自然はほとんど残っていないんだ。

俳句北海道も、四国も九州も今では陸続きと同じだし、東京湾横断トンネルもでき上がる。これ以上の大規模な土木工事が果して日本に今後存在するのだろうか? そう考えると土木建設業界はお先真っ暗だね。株価を見てもそれは明らかだ。建設業界は既に死にかけている。浮上のキッカケがあるとすれば、それは関東大震災しかないだろう。世の中には密かに大震災を待ち望んでいる人達がいるのである。

あーあ、また脱線してしまった。これだから長くなっちゃうんだよ。先を急ぐぞ! 左の写真は糸魚川にあるフォッサマグナ・パークという所で見つけた俳句だけど、面白いと思わない?

「フォッサマグナ ナウマン博士か 名付け親」

うーん、しびれるぜ。久々に名句に出会ったような気がするね。フォッサマグナというのは確か小学校の時に習ったような気がするけど、北アメリカ・プレートとユーラシア・プレートがぶつかる所なんだ。地殻に巨大な力が加わるから、ここではヒスイやメノウが採れる。マグマが地表の近くまで来ているので温泉も簡単に掘れるんだよ。

ナウマン博士というのはナウマン象で有名だよね。確か野尻湖の近くで象の化石が見つかって、それを発見したのがナウマン博士だったと思うけど、違っていたらゴメンナサイ。それはともかくフォッサマグナもナウマン博士が名付け親だったというのは初耳なのじゃ。皆さんは知っていたかな?

糸魚川マップ(Flash)

姫川漁港さてさて、だいぶ寄り道して遅くなったけど、Tomy 達は糸魚川の姫川漁港という所に到着した。

防潮堤を乗り越えると、そこはご覧のような船着き場になっていて、足元のテトラポットには沢山の小魚がついている。ボラの子供とか、メジナの子供、その他にカワハギ、穴ハゼなどがウジャウジャいたよ。

もう少し早めに来られれば沢山釣れていたと思うけど、寝坊がたたってすぐに夕闇が迫ってきた。いちべが3匹、Tomy が2匹、たえさんが2匹の穴ハゼを小型ワームで釣り上げたのだが、こいつ等は普通のハゼと違って鋭い歯がびっしり並んでいる。天ぷらにすると口の中を怪我しそうだからみんなリリースじゃ。

その後、事前の調査ではシーバスやマゴチも港周辺で釣れるということだったので、Tomy はいちべ達を残して釣具屋に行くことにした。

いちべと穴ハゼ穴ハゼ釣りは面白いのだが、穴ハゼの歯が鋭いのでワームがドンドン食いちぎられてしまう。そこで、夜釣りに備えて青イソメを買いに行ったというわけ。

釣り道具屋は港のそばにあり、結構にぎわっていた。さすがにここは長野と違って海釣りの道具がメインだ。冷蔵庫にはオキアミとかイソメ類、珍しいエサとしてはホタルイカの冷凍物がある。

港に戻ってみるとあいにくの夕立、小降りになったので投げ釣りの仕掛けをルアーロッドに付けて2本投げてみた。すると竿先にコツコツッと小さなアタリ。何だろうと思って上げてみたら赤い魚がついていた。勢いよく上がってきた魚を捕まえようとしたら、これがハオコゼだったからたまらない。

ハオコゼの背びれが腕にチクッ!

ちっこい魚のくせに毒はイッチョマエに持っていやがる。本当に痛かったぜ。余談になるけど、オコゼを食べたことがある人は珍しいだろう。ハオコゼは食べないと思うけど、オニオコゼは結構うまいんだよ。背開きして空揚げにするのだが、料亭で出されるほど高級な料理なんだ。大きいのが釣れたら挑戦してみようね。カサゴより美味しいよ。その際、尖った背ビレにはくれぐれも注意してね。毒はかなり強烈だ。

さてと、Tomy 達の予定では夜通し姫川港の探索をするつもりだったのだが、あいにく雷が近づいてきた。雨も激しくなったので9時にテッシュー。せっかく日本海まで足を延ばしたのに残念だったが仕方ないね。またの機会に日本海のスズキを狙いたいと思う。

後半は釣りを離れてカヤッキングの話題だ。