Tomy Cruise

キレイすぎる

1997年9月13日

さてさて、庄治郎丸はいつものように沖のパヤオに向かいました。ここはいつでもシイラがいるポイントです。台風の影響が次第に強くなるという予報なので、ここで釣っておかなければボウズの可能性大。気合いを入れなければなりません。

みよしに乗っていた masa さん達が小さいながらも4、5本釣ったので、みんな真剣にやりました。しかし、船尾に乗っていたトミー達はとうとうルアーを追う魚を見ることなくパヤオをあとに・・・これがいけなかった。

その後はだいたいいつものパターンで、更に沖の潮目を目指しました。潮目に浮かぶ浮遊物に付いているシイラを狙うのです。だけど、天気が悪いときは浮遊物がなかなか見つからないし、シイラも深く沈んでしまうので大抵ダメなんですよ。一行は何もせず、長時間クルージングをすることになりました。時折大きなうねりが船を持ち上げます。

“バッシャーン”

海面が盛り上がり、他の船が視界から消え、そして盛り上がったうねりの頂点に船が差し掛かるとまた水平線が見えてきます。約2時間、ほとんどルアーを投げずにクルージング。何も見つかりません。

普段はゴミが川に浮かんでいたりすると『いやだねー、誰だよ川にゴミを捨てるのは!』などと思いますが、シイラ釣りに行くと海面を漂うゴミがいとおしく思えてくるから不思議です。

木材、ウミガメの死骸、冷蔵庫、この際何でもいい! とにかくシイラが付いていそうな大きなゴミが欲しい! しかし、肝心なときに相模湾はゴミひとつ落ちていないんです。まったくキレイすぎてイヤになりますよ。

庄治郎丸庄治郎丸は仕方なく9時頃シイラをあきらめて狙いをイナダ、メジマグロに切り換えることにしました。無線でイナダ釣りの船が集まっているところを探すと、きょうは葉山の沖に船が集まっているようです。

江ノ島の沖をかすめて行くと、釣り船の大船団が見えてきました。釣り船からは大量のオキアミがブン撒かれ、その下ではサバやイナダが群泳しているようです。

しかし、イナダが釣れる時間は朝マズメ。漁場に着いた時間は10時頃だったので、イナダ釣りにはもう遅すぎます。“トミー クルーズ”はここで何とか食えそうなサバを1匹釣りましたが、結局それが最初で最後の1匹になってしまいました。

魚がいるタナは30〜40メートルの中層ということなので、こういう場合は色分けされたラインを使っていないとルアーがどれだけ沈んだかわかりません。これからはイナダ、メジマグロの季節なのでバーチカルジギング用のタックルも持って行くといいでしょう。もちろんカッタクリの仕掛けでもいいですよ。

カッタクリは日本古来のルアーフィッシングですからね。ナマズ皮、バラフグの皮、オーロラシートなどを組み合わせたバケを手でしゃくり上げて釣るのですが、手に魚信が直接伝わるのでけっこう面白いです。長時間やっているとカッタルイけど・・・。

ここではほとんどの人がサバしか釣れなかったのですが、ひとりラッキーな女性が乗っていて、その人だけバスロッドでメジマグロを上げました。スレでしたが、釣った者勝ちですからね。ハッキリ言って、うらやましかったです。

しばらく葉山沖で釣りをしたが、釣果が思わしくないので一行は庄治郎丸の本拠地、平塚沖に戻ることになりました。堺船長が「しばらく走りますよ」と言うので“トミー・クルーズ”はキャビンでおとなしく寝ることに…

(-_-)Zzzzz

そこへ、トミーがひそかに“麦わらオジサン”と呼んでいる常連さんもやってきました。この“麦わらオジサン”はいつも土曜のシイラ船に乗っている50歳ぐらいのオジサンなのですが、見た感じはバリバリのエッサマンです。この日はヒップハイのゴム長をはいていましたが、荒天にもかかわらずトレードマークの麦わら帽子はいつもと変わりませんでした。

麦わらオジサン(Flash)

必ず右舷の前の方に座るので、今度確かめてみるといいでしょう。オジサンはちょっと恐そうな管理職のイメージなので誰も話しかけないのですが、今度会ったら勇気を出して話しかけてみようかな?

きっとシイラのルアー釣りをやってみたらメーターオーバーが釣れたのでハマってしまったんですよ。この人もきっとマヒマヒ・ドルフィン中毒患者なのです。

確か7月だったと思いますが、オジサンが投げ釣り用のロングノーズリールでメーターオーバーを上げるのを見ました。おそらく、その時以来毎週来ているんじゃないでしょうか?“釣りバカ日誌”のスーさんを思い出しますね。

そうそう、スーさんで思い出したけど、先週“釣りバカ日誌9”を見に行ったんです。いつものバカ話かと思っていたけど、今回のは一味違ってとても感動的なお話ですよ。きっと皆さんも何か感じるところがあると思うので見てください。

毎月1日は映画の日で1,000円で映画が見られるということ知ってますか? 日本の映画もたまには見ましょう。見た目カッコ悪くて貧乏で、さえない平社員のハマちゃんが明るく楽しく生きている姿が皆さんに感動を与えてくれると思います。

ところで、きょうの釣り日誌は脱線したまま終わらせます。ハンドルネーム“トミー・クルーズ”は本当にクルージングばかりしていたので今回限りでお払い箱。これからもカッコ悪いけど面白い釣り日誌を書くために Tomy 船長に戻すことにします。

そろそろ相模湾のシイラ釣りも終わりが近づいてきました。